今井書店(松江市殿町)が五日、山陰両県の六店舗に、絶版や品切れとなった文庫本を集めた古本コーナーを開設した。集客力の向上が狙い。同じ店舗での新刊と古本を併売は、山陰では珍しい。 同社が古本を店頭販売するのは初めて。書店業界の売上高が減少する中、新刊との併売で、来店客の購入の選択肢を増やすとともに、新規客層を掘り起こすのが狙い。 古本コーナーを設けたのは、グループセンター店(松江市)と出雲店(出雲市)、本の学校今井ブックセンター(米子市)、錦町店(同市)、吉成店(鳥取市)、倉吉店(倉吉市)。 古本は、約五十万冊の在庫を持つ、ふるほん文庫やさん(広島県三原市)と提携し、小説を中心に全体で一万五百冊を確保。一店につき千五百冊の品ぞろえを毎月入れ替えながら、九月末まで販売する。一冊の価格は二百八十円に統一し、カバーなしは半額とする。 今井書店は、好評なら十月以降も販売を続けたい考え。 ('