秀吉「方広寺」を大規模造成 １０トン車１万台分の盛り土 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

京都市東山区の京都国立博物館敷地内にある豊臣秀吉が建てた方広寺跡で、盛り土と元の地面の境目が見つかり、京都市埋蔵文化財研究所が４日、発表した。付近はもともと斜面で、造営時に地面を平らにする作業が行われており、同研究所は、盛り土の量は１０トントラック１万台分にのぼったと推計。「天下人にふさわしい大規模な公共事業だった」と指摘している。 境目は博物館本館の北西角付近で検出。土の色から、山側を平らに削ったときの土を、西の谷側に移したことが確認できた。境目から西へ行くにつれて色が変わっており、削った山の土だけでは足りず、別の場所から運びこんだと考えられる。 秀吉時代の方広寺境内は東西約２００メートル、南北約２６０メートル。境目の位置から、境内の西から３分の２以上は盛り土により平地化されたとみられるという。現在も残る同寺跡西限の石垣は、元の地盤から約３メートルの高さがあり、同研究所は盛り土の量は５万