高速バスの順番を待つ利用客の列。複数の路線を合わせ約200人が並んでいた=3月31日午前6時50分ごろ、JR福島駅東口 JRの新幹線、在来線が止まった地震の直後から、「市民の足」としてバスが頑張っている。県内約300路線に400台以上を走らせる福島交通も、12日から休日ダイヤで営業を続けている。 「久々に満員で苦情を頂いてます」と同社の千葉正人自動車部乗合営業課長(38)。今も福島―郡山は始発の6時33分と7時の福島競馬場前が計10台、郡山駅前始発の6時50分も10台を出す。「初めてで乗り場が分からない、後ろ乗り、料金後払いが分からない、本当に助かっているなど様々なお電話を頂きます」 カギは全社で1日約2万1千リットルの燃料の確保。同社では業務を終えたバスに約8割の軽油を入れておく。さらに営業所ごとに独自スタンドも持つ。それでも12日の時点では3日分しか手元になかった。 災害援助にも借り出