【岐阜】日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」に、アマ五段の笠松町立笠松中学校3年の今尾優さん(14)が合格した。「まだ実感がわかない。1局1局、真剣に将棋に取り組み、昇段をめざす」と意気込む。 今尾さんは小学6年の夏、祖父に将棋を教わったのがきっかけで、地元の将棋教室に通い始めた。 「相手の指す手を読み、それが当たって、自分の打った手が決まると気持ちがいい」と魅力を語る。 転機は昨年春、新型コロナウイルスの感染拡大による休校だった。毎日6時間以上も将棋ソフトで指し手を研究し、得意とする振り飛車の戦法を磨いた。6級だった腕前は、半年でアマ五段まで上達した。 奨励会をめざす子どもたちが集う東海研修会に籍を置き、対局でもほとんど負けなくなった。今夏は、中学生の選抜将棋選手権大会で県代表となり、全国大会に出場した。 奨励会では今後、大阪の将棋会館に月2回通い、1日3局を戦う。卒業後は高校へ進学