「春とは名ばかり」とは、天気予報の常套句。この分だと、今年もその言葉がぴったりな“寒い春”がやって来そうだ。 そんな暦に対し、「“名ばかり”ならば、日本人の季節感にあわせた、新しい暦をつくろうじゃないか」という取り組みが動き出している。立春、春分、夏至など、いわゆる「二十四節気(にじゅうしせっき)」の言葉は、元々は中国由来。それを、日本向けにアレンジした「“日本版”二十四節気」を開発する取り組みだ。 この取り組みを始めたのは、テレビやラジオの天気予報でもお馴染みの日本気象協会。 気象情報と共に暦に載る歳時記を伝える中で、二十四節気に難しい言葉や馴染みのない言葉があること、また、発祥の地(中国)と使われている場所(日本)の気候が違い、実際の季節とズレが生じていることに疑問を抱き、プロジェクトを立ち上げたという。 実際には、どのような言葉が難しかったり、馴染まなかったりするのだろう。日本気象協