健忘(けんぼう、英語: Amnesia)とは、記憶障害のうち、特に宣言的記憶の障害された状態を指す。宣言的記憶(陳述記憶)とは記憶のうち言語で表現できる種類のもの、エピソード記憶や意味記憶のことである。 一般的に言う「物忘れ」から「記憶喪失」まで含んだ概念である。 なお、この「健忘」の「健」は「甚だ」の意であり、「健闘」の「健」と同様である。 分類[編集] 健忘は様々な病態および症候の総称であり、いくつかの観点から分類ができる。 原因による分類[編集] 心因性(英語版) 心的外傷やストレスにさらされたことでおこる健忘。精神病理学的には解離の一種に分類され、解離性遁走や譫妄と合併することも多い。脳に器質的な障害はみられない。(解離性健忘) 外傷性(英語版) 頭部外傷をきっかけとしたもの。(外傷後健忘) 薬剤性 精神作用のある薬剤の使用によるもの。飲酒によるものが体験されることが多く、睡眠薬・