「サイレン鳴らしていれば…」 博多・医院火災 苦悩の消防団 苦情増え自粛定着 [福岡県] 2013年10月16日(最終更新 2013年10月16日 00時17分) 消防分団の車庫に備え付けられたサイレンのボタンを指さす早川禎行さん=15日午後、福岡市中央区 10人が死亡した福岡市博多区の安部整形外科の火災で、消火活動に従事した市中央消防団春吉分団の早川禎行副分団長(42)は、今も頭から離れない思いがある。「サイレンを鳴らしていたら、1人でも2人でも命を救えたかもしれない」-。分団車庫に着いた11日未明、大音量で火事発生を知らせるサイレンのボタンを押さなかったのだ。福岡市内では住民に配慮して、火災のサイレンを鳴らさない分団がほとんどだ。近年は都市部を中心に「サイレンがうるさい」との苦情が増えており、全国の消防団は対応に頭を痛めている。 11日の火災では、通り掛かったタクシー運転手が午前2時1