日本が誇るポップカルチャーで、アニメと並んで挙げられるのが漫画だろう。他国の作品と差別する意味で“manga”と呼ばれ、世界中で愛読されている。そんな漫画が、各国の読者へ届くまでに、欠かせない役割を担っている人がいる。イタリア出身・日本在住の漫画翻訳家、スタンザーニ・ピーニ・詩文奈(シモーナ)さんだ。 彼女がこれまでに、イタリア語や英語へ翻訳を手掛けた作品は、『攻殻機動隊』『ジョジョの奇妙な冒険』『BLEACH』『きまぐれオレンジ☆ロード』『エア・ギア』『電影少女』『黒執事』『惡の華』『夏目友人帳』『TIGER & BUNNY』『ブトゥーム!』など、600は優に超える。 異国の地で漫画翻訳家になるまで もともと漫画やアニメの熱狂的なファンで、子どもの頃は漫画家を目指していたという詩文奈さん。どのような経緯で来日し、漫画翻訳家になったのか。異国の地で道を切り開くまでのストーリーを紹介する。