法改正や諸条例の整備によって、昨今の暴力団が、まさに公共の敵とばかりに、社会的締め出しを受けていることはよく知られている話。生活苦で暴力団から離脱する者も年々増加中だ。そして、暴力団員を辞めてカタギになった人たちのその後の人生とは、いかがなものか? *** 【写真6枚】兵庫、大阪では最大勢力とも報じられた六代目山口組のトップ、司忍(本名・篠田建市)組長 その前に、暴力団員の辞め方について整理したい。2019年には、暴力団から離脱しようとした人が、組員たちから組織的な強要や暴行といった離脱妨害を受けたとして事件化した。 ひと昔前なら、「断指」や「多額な金銭の支払い」が離脱の条件(ペナルティー)にされることもめずらしくなかった。 高齢の組長クラスの中には「引退」という辞め方もあるが、これは後進に道を譲る勇退の意味合いもあるので、ここで言うところの離脱行為には含まない。 なんにせよ、暴力団を辞め