世界遺産・二条城(京都市中京区)近くの交差点で6月上旬、信号機が約50分間、赤と黄の点滅を繰り返し、警察官が手信号で交通誘導にあたる騒動があった。信号の配線部分に入り込んでトラブルを誘発していたのは、1匹のナメクジだった。専門家によると、ナメクジには重力に逆らって高い場所に上ったり、驚くほど狭い所に侵入したりする性質がある。梅雨の時期に目にする機会は多く、家庭でも対策が必要だ。 事故発生のリスク 近畿地方に台風2号が近づいていた2日午後4時40分ごろ、京都府警交通管制センターに信号機の異常を知らせる信号が届いた。現場は幹線道路の堀川通と御池通が交わる交差点。ちょうど帰宅ラッシュが始まる時間帯だった。 赤、黄、赤、黄-。警察官が急行すると、交差点にあるすべての信号機が不可解な点滅を繰り返していた。降りしきる雨の影響でただでさえ視界が悪い。さらに信号トラブルの影響で、複数の車が現場で立ち往生し