同性婚の必要性をめぐる議論のなかで、重要な論点とされているのが相続です。配偶者からの相続はさまざまな特例や優遇があるのに、法律上の婚姻ができない同性カップルにはそれが適用されないため公平ではない、ということですね。 同性婚の実現のめどが見えてきたのはけっこう最近の話です。今まで、当事者間では、伝統的に使われてきた「裏ワザ」として、養子縁組を利用するという方法がありました。養子縁組をすると法律上の「親子」になってしまうのですが、配偶者とは少し違うところはあるものの、親族として相続が可能になります。 このあたりの事情について、ちょっと考えてみたいと思います。 テツさんとヨシくんのケースマンガ『きのう何食べた』(よしながふみ・講談社)に、飲食店を経営している「テツさん」が、同性パートナーの「ヨシくん」に自分の財産を相続させたい(というか、両親には相続させたくない)がために、養子縁組を検討するとい
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