(要 旨) 2011年東北沖地震はプレート境界断層の浅部で50mにも及ぶ大規模な断層すべりが発生し、その結果壊滅的津波を引き起こしました。なぜそのような大規模なすべりが起こり得たのかを理解するため、地球深部探査船「ちきゅう」による「東北地方太平洋沖地震調査掘削」が2012年4月1日から5月24日の54日間に宮城県牡鹿半島東方沖220kmの海域で実施されました。海底下約820mのプレート境界断層試料の採取や孔内温度観測システムの設置など、この掘削航海で得られた成果をご紹介いたします。
はじめに (PDF:119KB) 第1章 これまでの東日本大震災への対応を省みて 第1節 東日本大震災の影響と対応 (PDF:1,317KB) 第1節 東日本大震災の影響と対応 (PDF:1,733KB) 第1節 東日本大震災の影響と対応 (PDF:1,697KB) 第1節 東日本大震災の影響と対応 (PDF:1,551KB) 第1節 東日本大震災の影響と対応 (PDF:1,742KB) 1 東日本大震災の影響 2 東日本大震災への対応と諸課題 第2節 科学技術政策に問われているもの (PDF:1,684KB) 第2節 科学技術政策に問われているもの (PDF:1,378KB) 1 科学技術に対する意識の変化 2 震災が提起した科学技術政策上の課題 第2章 強くたくましい社会の構築に向けた科学技術イノベーション政策の改革 第1節 震災後の我が国が目指すべき社会像と科学技術の在り方 (PDF
遠田 晋次 E-mail: 活断層研究センター ロス・スタイン,ステファン・カービー アメリカ合衆国地質調査所 サルカン・ボズクルト AMECジオマトリックス 関東地域の地震の震源データ、メカニズム解析、地震波トモグラフィーなどを3次元的に解析し、首都圏直下の約40 km -100kmの深さに厚さ約25kmで、 100 km x100kmの大きさのプレート断片(関東フラグメントと命名)が存在することを突き止めました。関東フラグメントは地震の起こり方や地震波の伝わる速度などが太平洋プレートによく似ています。この関東フラグメントは太平洋プレートの折れ曲がり、および海嶺(かいれい:海底山脈)の沈み込みに伴って、200-300万年前に太平洋プレートの一部が首都圏直下ではがれて取り残されたものと推定しました。その過程およびほかのプレートとの接触・熱構造によって、現在の火山や活断層の分布
Tweet11月20日に秋葉原で行われたJAMSTECによる「東日本大震災緊急調査報告会」というシンポジウムのざっくりとしたメモを公開する。シンポジウムが3部構成だったので、この記事も3部にわける。なおメモなので間違いがあるかもしれないし文章がかなり適当なのはご容赦をいただきたい。 黙祷から始まったシンポジウムは3部構成。第一部「海洋研究開発機構による東日本大震災緊急調査概要」、第2部「緊急調査内容とその結果」は具体的な調査の内容、特に自然界への影響について。第3部は調査結果を踏まえて今後の取り組みについて。文部科学省・海洋地球課の課長からも「日本は海洋国家。海は時に災禍をもたらすが、学ぶべきは学ばなければならない」と挨拶があった。 第一部「海洋研究開発機構による東日本大震災緊急調査概要」 ・「東日本大震災緊急調査について」 理事の平朝彦氏からはまず今回の地震について何がわかっているのか概
2011年3月11日14時46分(JST)に発生したM9.0の東北地方太平洋沖地震の後、数分~数時間にかけて、大気波動(音波、大気重力波)が高度250km付近まで到達したことを示す現象が電離圏の内部で観測されました。
地震予知の語り部・今村明恒の悲劇 (『武蔵野学院大学日本総合研究所研究紀要』 第7輯。2010年3月発行の原稿) 1:前書き 東大助教授で地震学者だった今村明恒(いまむらあきつね、1870-1948)(右下の写真。その下は今村が作った「今村式三成分簡単地動計(いまでいう地震計のこと)」。『科学知識・震災号』、科学知識普及会、1923年から)は当時としては珍しく、地震予知に情熱を燃やした学者だった。当時の学界では、地震予知は星占いのようなあてにならないものと考えられていた(【追記:註】)。 今村は関東地震(1923年)や東南海地震(1944年、マグニチュード7.9)がいずれ襲って来ることを予想して、為政者や人々に防災の準備を説いた。また地震予知の基礎になる観測網を展開することにも熱心だった。そのために私財も投げうった。 しかし、いずれ大地震が来るという彼の警告には「世を騒がせるだけだ」という
オンライン特集:日本を襲った大地震と核の危機 去る3月11日にマグニチュード9.0の大地震と大津波が日本を襲い、その後、原子力発電所で史上最悪の大惨事が発生しました。現在、日本の人々は、この大災害と闘い、悩み苦しんでいます。ネイチャーでは、この危機に関する最新情報、今回の地震の巨大な破壊力の原因分析、原子力発電所災害への対応に苦慮する日本政府、日本の研究コミュニティーが受ける影響などについて、常に最新の情報を提供しています。 日本語のコンテンツ News チェルノブイリ:ロング・グッドバイ チェルノブイリでの深刻な原子力災害から25年が経つが、汚染除去、監視作業はいまだに続き、健康への影響の研究は進んでいない。 Nature 471, 562-565 (2011年3月31日号) 予測できない放射線リスク 科学者たちは、福島県で発生した低線量被曝の長期的影響を予測しようと努めている。 Nat
東北関東大震災(東北地方太平洋沖地震)以降、これまでに刊行した書籍のうち、災害、放射線、心理学分野に該当する文献の本文を公開させていただくこととしました。 各タイトルとも、章ごと、項目ごとにPDFでご覧いただけるようになっております。 一部タイトルについては画像スキャンによる作業を行ったため、必要な箇所をお読みいただくに際し、少々取り扱いにくいものがございますが、何卒ご了承ください。 多少なりともお役に立てていただければ幸いです。 PDFファイルのリンク先はネットワークの状況により、予告なく変更する場合がございます。申し訳ございませんがPDFファイルへの直接リンクはご遠慮くださいますようお願いいたします。 名越 智恵子・仲澤 和馬・河合 聡 著 私たちは日ごろから、宇宙や大地からの自然放射線を浴びながら暮らしています。この自然放射線は生物の進化と生存にとって、特殊な事情を除けば、支障はない
昭和八年三月三日の早朝に、東北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙(な)ぎ倒し洗い流し、そうして多数の人命と多額の財物を奪い去った。明治二十九年六月十五日の同地方に起ったいわゆる「三陸大津浪」とほぼ同様な自然現象が、約満三十七年後の今日再び繰返されたのである。 同じような現象は、歴史に残っているだけでも、過去において何遍となく繰返されている。歴史に記録されていないものがおそらくそれ以上に多数にあったであろうと思われる。現在の地震学上から判断される限り、同じ事は未来においても何度となく繰返されるであろうということである。 こんなに度々繰返される自然現象ならば、当該地方の住民は、とうの昔に何かしら相当な対策を考えてこれに備え、災害を未然に防ぐことが出来ていてもよさそうに思われる。これは、この際誰しもそう思うことであろうが、それが実際はなかなかそうならないというのがこの人
東日本沖で起きた巨大地震について 静岡大学防災総合センター教授 小山真人 (2011年3月21日記、23-24日リンク追加、24日富士山と延宝地震について追記、30日いくつかの補足とリンク修正・追加、4月2日修正と補足、4月17日補足と「ふじのくに防災学講座」での講演スライドを追加、6月12日図の追加) 4月16日「ふじのくに防災学講座」での講演スライド「東日本大震災を起こした地震とその影響」(PDF)(加筆修正第2版) 5月24日地球惑星科学連合学会での口頭発表スライド「地震・火山に関する防災情報の実効性検証の現状と課題」(PDF) 大変なことが起きてしまいました。日本海溝に沿った三陸沖から茨城沖までのすべてのプレート沈み込み境界が同時に破壊し、マグニチュード(以下、M)9.0という超巨大地震が起きました(図1)。 この震源域の北に隣接する千島沖から十勝沖までの領域では、数十年に一度程度
コンテンツへスキップ HOME 地震・火山情報 地震・火山情報 掲載日タイトル最終更新日2024/4/30【研究速報】2024年4月17日インドネシア・ルアング火山の噴火(2024/04/30更新)2024/4/30 09:002024/4/29【研究速報】令和6年能登半島地震(2024/02/01更新)2024/2/1 11:44
東光堂支店:「風俗画報」第118巻,1896. 文献一覧 論文 報告書 雑文 全文献(論文・報告書・雑文) 新聞記事 新聞記事 - チリ地震 新聞記事 - チリ地震地震 新聞記事 - チリ地震津波 新聞記事 - 明治三陸地震津波 新聞記事 - 明治三陸沖地震 新聞記事 - 昭和三陸沖地震 新聞記事 - 昭和三陸沖地震津波 新聞記事 - 昭和三陸沖地震津浪 新聞記事 - 昭和南海地震 新聞記事 - 昭和南海地震津波 新聞記事 - 昭和東南海地震津波 津波ディジタルライブラリィに関する情報 利用者マニュアル 利用者規定 本ライブラリィ掲載コンテンツの著作権について 津波ディジタルライブラリィ作成委員会 このサーバについて コンテンツまとめ 津波映像 地図検索(東日本大震災以前の石碑画像、現地の画像) 地震津波災害対策 山奈宗真 三陸沿岸大海嘯被害調査記録 (明治29年) 1944年東南海地震津
コンテンツへスキップ HOME 広報アウトリーチ室 広報アウトリーチ室 No.42(2024年3月号)令和6年能登半島地震 第23回サイエンスカフェ(ハイブリッド)開催報告 開催報告:懇談の場「令和6年能登半島地震」 ドイツからの現代アート作家と萩原式電磁式地震計 渡邉 篤志 技術専門職員 令和5年度 地震火山災害予防賞受賞 開催報告:懇談の場「関東大震災から100年-過去の発生履歴を理解し未来の発生を予測する- No.41(2023年12月号)関東大震災から100年過去の発生履歴を理解し未来の発生を予測する 第22回サイエンスカフェ(ハイブリッド)開催報告 第21回サイエンスカフェ(ハイブリッド)開催報告 開催報告:懇談の場「粒成長が地球内部を支配している!?」 地震火山情報掲載日タイトル最終更新日2024/4/30【研究速報】2024年4月17日インドネシア・ルアング火山の噴火(202
本データベースに収録した情報は、産業技術総合研究所の調査研究の結果と他機関による公表データに基づき、産業技術総合研究所で独自に編集・解釈したものです。したがって、地震調査研究推進本部の評価等とは一致しない場合があります。基図に用いた地図には誤差があり、現況と異なる可能性があります。 また、表示される断層の位置についてははあくまで概略位置であり、場所によっては最大で数百メートルの誤差がある可能性があります。 なお、表示される断層線の幅は、実際の活断層の幅を示すものではありませんので、ご留意下さい。また、本データベースは、これに表示された断層線以外に活断層が存在する可能性を否定するものではありません。 本データベースの基図(ベースマップ)として使用しているグーグルマップの地図の表記は、産総研の公式な見解ではありません。 本データベースを利用して得られた成果に基づいて作成された著作物・ウエブペー
沈み込んで分裂した太平洋プレートのイメージ図 東から西に向かって日本列島の下に沈み込んでいる太平洋プレートが、深さ約300キロの近畿地方の下あたりから「二股」に裂けていることがわかった。海洋研究開発機構が解析し、米科学誌サイエンスで発表した。 日本や東南アジアなど、西太平洋地域で60年代以降に観測された地震データで解析した。地震波の伝わる速度の分布から、海底下のプレートの状態を調べた。 その結果、太平洋プレートは、日本列島の東側で沈み込み始め、深さ300キロ付近で二股に分裂。その後も裂けたまま沈み込みを続け、黄海下の約700キロ付近まで達していた。裂けた状態のプレートの形と深部地震の発生域も一致していたという。 沈み込むプレートに裂け目が入ったり、プレートがちぎれたりすることは指摘されていた。だが、裂けた状態がそのまま維持されていることが確認できたのは初めてだ。 同機構によると、
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