2024年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の国内IT需要の動きはどうなるか。国内ITサービス事業大手の富士通とNECが相次いで発表した2023年度(2023年4月1日~2024年3月31日)の決算から、通期および第4四半期(2024年1~3月)の受注状況と、それを踏まえた2024年度の業績予想をチェックしながら、両社の見立てを探ってみた。 富士通は2024年度国内IT需要をどう見ているか 富士通が2024年4月25日に開いた決算会見では時田隆仁社長 CEOと、磯部武司副社長 CFO(最高財務責任者)が説明した。時田氏は2024年度に向けた思いとして、「引き続き事業モデルの変革を進め、サービスソリューションを中心として全社の収益性拡大を目指したい」と述べた。なお、本稿では同社の「サービスソリューション」をITサービスとして扱う。
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