ダイソン球と騒がれた例の急に暗くなる星「KIC 8462852」の謎。いったん解決と思われたのですが、新たな論文でまた振り出しに戻ってしまい、事態はますます混迷を深めています。 前にもお伝えしたように、KIC 84628532の異常な光の減り具合がケプラー宇宙望遠鏡に観測され、昨年秋から物理学会が騒然となっています。別の惑星が前を通過して光が遮られただけなら、減るのはせいぜい数%で、周期的に起こるはず。ところがこの4年間に渡る観測データでは光がデタラメに減る様子が確認されていて、ひどいときには22%も暗くなっていたんですね。 彗星群が前を通過しただけだという説もある中、注目を集めていたのが宇宙人の巨大構造物で光を遮られているとする説です。 提唱したのはJason Wright さん。巨大構造物というのは、例えばあの「ダイソン球」のようなものだってことで、全地球人のロマンにスイッチが入り、地