山口県の岩国基地にF-35Bが到着、アメリカ本土以外への配備はこれが初めてです。これまで墜落事故が1件も発生していない同機ですが、これは戦闘機としてとてもまれなことです。 2017年1月18日(水)、岩国基地(山口県)にアメリカ海兵隊の最新鋭ステルス垂直離着陸戦闘機、F-35B「ライトニングII」が飛来しました。F-35Bはまず10機が岩国基地へ配備され、最終的には1個飛行隊16機が岩国基地へ常駐することになります。 日本への経由地アラスカへ飛行する海兵隊第121戦闘攻撃飛行隊(VMFA-121)のF-35B。同飛行隊はF-35最初の実戦部隊である(写真出典:アメリカ海兵隊)。 F-35は通常離着陸型のF-35A、垂直離着陸型のF-35B、空母艦載戦闘機型のF-35Cがあり、このうちF-35Bは2015年に、F-35Aは2016年に実用化されました。今回の岩国基地へのF-35B配備は、F-
アメリカの大手航空機メーカーロッキード・マーティン社のCEOは、トランプ次期大統領が価格が高すぎると批判しているアメリカ軍の最新鋭の戦闘機F35について大幅に値下げする考えを明らかにしました。 これに対して、ロッキード社は、世界のほかの戦闘機と比べて高くはないことや、新世代の戦闘機で価格に見合う性能を持つことを説明し、値下げには慎重でしたが、トランプ氏は、11日に行った記者会見でも「価格を引き下げもっとよい戦闘機にする。競争も必要だ」などと述べ、批判を繰り返しています。 こうした中、ロッキード社のマリリン・ヒューソンCEOは13日、ニューヨークでトランプ氏と会談しました。そして会談後、記者団に対して、「軍の能力を最大限引き出し価格を最も安く抑えることが必要だという認識を共有できすばらしい会談だった」と述べ、新たに契約するF35を大幅に値下げするとともに、雇用を1800人増やすことをトランプ
日本向けのステルス戦闘機F-35Aの姿が2016年8月15日、初公開されました。機体に描かれている「日の丸」に「ロービジ迷彩」が採用されるなど、これまでの空自機にない特徴を持っています。 2016年10月までに4機を出荷 航空自衛隊が2016年8月15日(月)、その次期主力戦闘機であるロッキード・マーチンF-35A「ライトニングII」日本向け初号機「#701」の写真を初めて公開。その組み立てが完了したことを明らかにしました。 公開された日本向けF-35Aの初号機。「日の丸」がグレーの「ロービジ(低視認性)迷彩」になっている(写真出典:航空自衛隊)。 公開されたF-35A初号機「#701」は、ロッキード・マーチン社(アメリカ)のフォートワース工場(テキサス州)において飛行試験を行ったのち、航空自衛隊へ引き渡しが行われる見込み。2016年10月までに4機が出荷され、合計42機が航空自衛隊へ導入
(CNN) 米下院の小委員会は30日までに、コスト増大を理由に生産中止となっていた最新型戦闘機F22の再生産に踏み切った場合の財政負担や増産の工程上での難点などの説明を求める条項を国防関連法案に盛り込んだ。 また、F22を同盟国に売却可能となる選択肢の在り方の検討も要請している。敵レーダー網を回避出来るステルス機能を持ち、第5世代の戦闘機とも位置付けられるF22の輸出は現在禁じられている。 同小委のマイク・ターナー委員長(共和党)は再生産の是非に関する検討は米国の空軍戦力の優位性を問う上で有意義な議論になるとし、ロシアと中国の脅威が高まる中でその可能性を探ることは価値があると主張した。小委の要請は近く下院軍事委員会で審議される見通し。 北欧のバルト海などでは最近、ロシア軍戦闘機が米軍偵察機や駆逐艦に異常接近する事態が多発していた。 F22については2009年、当時のゲーツ国防長官が1機当た
アメリカが最新鋭ステルス戦闘機F-35「ライトニングII」について、運用期間を延長する見通しを発表。このF-35、22世紀まで現役で飛び続けるかもしれません。現在の最新鋭機は、22世紀でも通用する可能性があるのです。 21世紀の最多生産機になる可能性を持つF-35 アメリカ国防総省は2016年3月24日(木)、最新鋭のステルス戦闘機であるロッキード・マーチンF-35「ライトニングII」の運用を、当初の予定よりも6年延長して2070年まで使用する見込みであることを明らかにしました。 F-35は2015年、アメリカ海兵隊により垂直離着陸型F-35Bの初期作戦能力が宣言され実用化に至っており、2016年中には、航空自衛隊も導入する空軍型の陸上離着陸型F-35Aが初期作戦能力を獲得する予定です。 垂直離着陸が可能なアメリカ海兵隊のF-35B(写真出典:アメリカ海兵隊)。 「2070年まで運用」とい
ロッキード・マーチンは9月9日、ベル・ヘリコプターが手がけるベルV-280ベラーのプログラムで、メンバーに選ばれたことを発表した。 「ロッキード・マーチンの経験と技術革新は、アメリカ国防総省と他の政府関係の支局に奉仕する強いビジネス関係と合わせることで、我々の最高レベルの成熟と未来の垂直離着陸ミッションに必要とされる、技術的な準備を提供するだろう」とベル・ヘリコプターの社長兼CEOであるジョン・ギャリソン氏は語った。 ベル・ヘリコプターの第3世代のチルトローターの革新の特徴は、戦闘で実証されたテクノロジーを利用している。 ベル・V-280の垂直離陸技術は、兵士達に決定的なアドバンテージを提供する。 《河村兵衛》
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【ワシントン=佐々木類】日本政府が米国から2017年3月末までに引き渡しを受ける次期主力戦闘機F35Aの最初の4機の性能が、防衛省の要求を満たさないことが米国防総省の年次報告書で明らかになった。先の日米外相会談でもF35問題が初めて取り上げられており、実戦配備が不可能となることで、日米の新たな懸案に発展する雲行きとなってきた。 F35Aが搭載予定の最新ソフトウエア「ブロック3」には、短射程空対空ミサイルなどを装備できる最終型のF型と、同ミサイルが搭載できないI型の2種類がある。 12年の年次報告書は国防総省試験評価局(DOT&E)が今月中旬、議会に報告したもので、日本へ引き渡す機種に搭載されるソフトウエアは、「ブロック3I」と明記。これでは至近距離での対空戦に不可欠の短射程空対空ミサイルを装備できず、実戦配備不能であることが明白となった。 F型は最大高度5万フィート(約1万5千メート
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