スポーツコンテンツは賭け――。放送業界でよく聞かれる言葉だ。日本代表が活躍するか、日本人のスター選手が現れれば、一気にそのスポーツの人気も高まる。だがそうでなければ、多額の放映権料などの投資は報われずに終わる。放送局の体力と忍耐力が問われるビジネスだ。しかし最近、20年以上にわたる“ある賭け”に勝ち、ひたすら強化に邁進する局がある。衛星放送のWOWOWだ。 その賭けの正体が、テニスだ。ナダル、フェデラー、ジョコビッチ、マレーという男子スター選手の「BIG4」が飛躍し、錦織圭選手や大坂なおみ選手など、日本人選手も世界のトップレベルで激戦を繰り広げるようになった。 日本で唯一グランドスラムすべてを放送 テニスは今や、日本でも幅広いファン層を抱えるスポーツの1つ。特に現在開催中の英国・ウィンブルドン選手権は世界最高峰の大会として毎年注目を集める。残念ながら錦織選手は男子シングルス準々決勝で、大坂
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