福井県勝山市はただでさえ知名度マイナーな福井県の中でも山深い奥越地方に属していて、冬は豪雪地帯にもなる。土地勘が無ければ何があるのか意味不明な地域でもあるのだが、恐竜マニアの間では「福井県立恐竜博物館」という聖地があって勝山自体の知名度はさておき有名な存在である。この勝山に生まれた実業家が自らの財産を投げ打って故郷に錦を飾るがの如くぶっ建てた「越前大仏」という宗教聖地をいつか見に行きたいと願っていた。 越前大仏は恐竜博物館と共に勝山市の観光名所として一応挙げられているものの、訪れる観光客は滅法少なく、広大な面積に建てられた五重塔や大仏殿(金堂)といった建物があまりに豪華過ぎて周囲から相当浮いて見える。勝山市街地に程近い一画、駐車場に入る手前の道から既にヤバイ事になっている。兵庫県の山奥にある無量壽寺を彷彿とさせる異様なテンションだ。 見方によっては悪趣味なバブルの産物だとか税金対策だと白い