『東京モーターショー2017』(東京ビッグサイト/一般公開日:10月28日~11月5日)の東展示棟2ホール(東2)に、人目を引く真っ赤なクルマが展示してある。周囲にはメルセデス・ベンツやBMW、プジョーやシトロエンの高級ブランドであるDSのブースが並んでいるが、その真っ赤なクルマはまったく埋没していない。存在感抜群だ。 見た目はレーシングカー。それも、1990年代初頭にル・マン24時間レースをにぎわせていた頃のプロトタイプカーを連想させる(理由は後述)。極薄のフロントノーズに付いているナンバープレートは、このクルマが公道を走れることを示している。さしずめ、公道を走るレーシングカーだ。 出展社はイケヤフォーミュラ。栃木県鹿沼市に本拠を置くアフターパーツメーカーである。こう言っては失礼だが、周囲に居並ぶブランドに比べれば町工場規模である。だが、イケヤフォーミュラは町工場であると同時に、自動車技