【読売新聞】「今すぐ可能な限り高いところに逃げること!」。能登半島地震の発生直後、大津波警報の発令を伝えたNHKのアナウンサーは、強い口調で視聴者に避難を促した。異例の呼びかけの背景にあったのは、東日本大震災の教訓。「自分は大丈夫だ
【読売新聞】「今すぐ可能な限り高いところに逃げること!」。能登半島地震の発生直後、大津波警報の発令を伝えたNHKのアナウンサーは、強い口調で視聴者に避難を促した。異例の呼びかけの背景にあったのは、東日本大震災の教訓。「自分は大丈夫だ
3月25日午前8時ごろ、仙台駅に向かうタクシー内で、NHKラジオから、現実と乖離(かいり)したおめでたいニュースを耳にした。 「西日本の岡山県備前町は、東北地方の被災者を励まそうと、伝統陶器・備前焼の皿を贈呈することに決定――」 運転手がぽつりと言った。 「皿なんかもらっても。みんな毎日、握り飯ばかりで、お腹がすいているのに」 私は3月13日から13日間、海外メディア(イギリスの『The Telegraph』やカナダの『The Globe and Mail』)の通訳として被災地の惨たんたる現場を見てきただけに、運転手の漏らした言葉に共感した。日本のメディアはあまりにも現実離れした報道を続けている。 被災地の現場は、日本のメディアが報道するような生やさしい人間ドラマが広がる世界ではない。芥川龍之介が描く『羅生門』のような餓鬼の世界だった。 3月18日、宮城県石巻市中浦の石巻街道沿いにある窓ガ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く