コンピュータを使って久しいなら,5.25インチ・フロッピ・ディスク(FD)を覚えているだろう。5.25インチFDは容量も少なく,動きも遅く,信頼性も低くかったが,当時はハードディスクよりもずいぶん安かったので,筆者は5.25インチFDを使わざるを得なかった。ハードディスクが安価になることで「信頼性の高い」ハードディスクに移行できたわけだが,本当にハードディスクの信頼性は5.25インチFDより高いのだろうか? 米カーネギーメロン大学のBianca Schroeder氏とGarth A. Gibson氏が2007年初めに発表したレポート「Disk failures in the real world: What does an MTTF of 1,000,000 hours mean to you?(ディスク故障の現実:100万時間のMTTFの意味)」で,Schroeder氏とGarth氏は,