大阪府東部を南北に走るJR西日本の新線「おおさか東線」(久宝寺−新大阪間、約20キロ)の全面開業が、予定の平成24年春より大幅にずれ込む見通しであることが分かった。用地買収が難航していることなどが理由という。おおさか東線は、20年3月には久宝寺−放出間(9キロ)が開業したが、残る放出−新大阪間はいまだ着工できていない。 路線のうち、大阪府吹田市から新大阪駅北側の部分は、従来の計画通りでは踏切の待ち時間が長くなることに懸念の声も出ていた。 このため、同線を整備する大阪府とJR西などが出資する第三セクター「大阪外環状鉄道」は、新大阪駅に直結する線路の一部を高架化する工事計画の変更を検討。JR西などと協議を始めており、高架工事に伴い総額1200億円といわれる工事費用はさらに膨らむ見通しとなった。 【関連記事】 ・ 近畿延伸も全額自己負担で リニア新幹線でJR東海社長 ・ 北海道新幹線、