若い読者の方には初耳かもしれないけれど、その昔、「ラテカセ」という複合商品が存在した。その名の通り、「ラジオ」「テレビ」「カセットテープレコーダー」をひとつの匡体に詰め込んだ複合商品。(→ ラテカセ - Wikipedia) 「ラジオ + テレビ」とか「ラジオ + カセットテープレコーダー」ならともかく、3 つの機能をひとまとめにしてしまったのだから、当然ながらガタイは大きくなる。液晶テレビなんて影も形もない時代のこと、もちろんブラウン管型テレビなのである。今だったら、同等の機能が携帯電話の中に収まってしまうことを考えると、技術の進歩って凄いと思う。 確か、乾電池で駆動可能なラテカセもあったような気がするけれど、たとえ単一乾電池を使用したとしても、どれだけ長持ちしたことか。全部の機能がひとまとまりになっているという点では確かに便利だけれども、へたをすると、そのすべての機能が中途半端になりか