日立製作所は7月31日、英国の鉄道会社アベリオUKが運営する英国中東部向け高速鉄道車両165両(33編成)の受注を内定したと発表した。現在は契約締結に向けて最終交渉中だ。 今回、日立が納入する車両は2022年に運行開始予定。英国中東部イースト・ミッドランズ地域を通る既存の路線に供給され、シェフィールド、チェスターフィールド、ノッティンガム、ダービーなどのイースト・ミッドランズ本線の主要都市とケタリング、ロンドンを走行する。 今回の受注額は4億ポンド(532億円)に達する。日立にとって大型プロジェクトであることは間違いないが、実はそれ以上に重要な意味を持つのは、この車両がどこで生産されるか、である。 製造を担う英北東部の工場 アベリオUK向けの165両を含めると、日立は1820両もの鉄道車両を英国向けに製造することになる。その製造の大半を担うのが、日立が英国北東部に2015年に建設したニュー