「スマートフォン(スマホ)とビーコンを用いたシステムで、医師に負担をかけずに勤怠を管理する」――。岡山大学病院 総務課長の木村勝弘氏は「国際モダンホスピタルショウ2019」(2019年7月17日~19日)の3日目に開催されたカンファレンスで「医師の勤怠管理のIT改革 - iPhoneとビーコンを使った最先端勤怠管理システム導入事例」として、システムの概要や導入に至った背景、実証実験の結果などを紹介した。 岡山大学病院では、システムの導入に合わせて各棟の出入り口に合計56個のビーコンを設置。勤怠管理を円滑に運用するため、各棟を「診療」、「研究」、「教育・研修」、「休息」という4つのカテゴリーに分類した。ビーコンの設置はカードを貼り付けるだけの簡単なもの。医師はスマホを持ち歩くだけで、出入り口を通過した際に自動的に出勤時間や退勤時間が記録される。さらに、院内の滞在場所や滞在時間のデータを取得す