「敗北」から学ぶ教訓 この連載も今回で終わる。4年半もの長きにわたって付き合ってくださった読者諸兄に心から御礼を申し上げたい。 それから、軽妙洒脱なイラストを毎回描いてくださったYAGIさん、私の取材を手伝ってくれた担当編集者のN君にも深い感謝の気持ちを伝えたい。 振り返ってみると、この連載が始まったのは東日本大震災の翌年の夏だった。当時は原発の再稼働に反対するデモが最高潮に達していて、デモの出発地点となった日比谷公園は数万の人出で混雑していた。 公園内では若者たちがサンバのリズムで「原発いらねえ。再稼働反対」と叫びながら踊っていた。デモを知らない世代のN君が目を輝かせながら「サッカーの日本代表戦応援と同じノリですね」とつぶやいた。 その日の夕方、国会正門前に着くと、歩道から車道へデモの人波があふれ出し、皇居のお堀につづく道路全体を埋め尽くしていた。「危険ですから歩道に上がって」という警察
![私たちはどうすれば「ポスト真実」時代を超えられるのか(魚住 昭) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06f88c89c8c45a8b86f41e0973c2a43aa4a98859/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F3%2F9%2F1200m%2Fimg_398157f025b08f4173c2e0679e5af2fe240251.jpg)