タグ

ブックマーク / gendai.media (67)

  • 新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)

    DIG 現代新書クラシックス(7)群像×現代新書のコラボ企画「DIG 現代新書クラシックス」の第7弾(『群像』7月号掲載)は、甲南大学教授の田野大輔氏による、石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(2015年刊)の紹介です。 「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たちの心理とは? 不正確で一面的な情報に惑わされないために、入門書が果たす役割を示します。 ナチスは良いこともした? ナチスが「絶対悪」であり、未曾有の災禍の元凶であることは、今日では常識となっている。だがインターネット上ではむしろ、「ナチスは良いこともした」と声高に主張したがる人が増えている。 アメリカトランプ現象やヨーロッパの排外主義運動といった近年の国際情勢を反映してか、わが国でもナチズムへの社会的関心は高まっているが、一般に出回っている情報には著しく不正確なもの、とうに否定された俗説も少なくない。 実は先日、筆者にそのこ

    新書の役割――「ナチスは良いこともした」と主張したがる人たち(田野 大輔)
  • 森会長だけじゃない…「会議は発言する場じゃない」と言われてきた現実(浜田 敬子)

    東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言はさまざまな波紋を呼んでいる。女性差別的な発言であったことは間違いないが、もう一点注目を集めているのが、「会議で意見を言うのは悪いことなのか?」ということだ。女性は優秀だから会議で意見をいう、だから理事会が長くなる、だから女性の理事を増やしたくない。その文脈を見るにつけても、「会議は意見を出すはずの場ではないのだろうか」と疑問を抱いた人も多いのではないだろうか。 週刊誌「アエラ」で初の女性編集長となり、退社後Bussiness insider Japanの統括編集長でもあったジャーナリストの浜田敬子さんが、自身の体験をもとに「会議に意見は必要ない」という背景を考察してくれた。 初めて部長会議に出た日の話 東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の「女性が入っている会議は時間がかかる」発言を聞いた時、私の頭の中にはある光景が浮

    森会長だけじゃない…「会議は発言する場じゃない」と言われてきた現実(浜田 敬子)
  • 丸川珠代氏、山田真貴子氏…「わきまえる女たち」が築き上げた罪の重さ(浜田 敬子)

    「わきまえる」とは何か 森喜朗・元東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長の発言から1ヵ月余りが経ったが、あの発言によって日のジェンダーギャップの実態や構造や背景が次々と明らかになって、議論は沈静化するどころか広がっている。 中でも今回得心がいったのが、日の企業や組織で働いている女性には大きく分けて2種類いるということ、つまり「わきまえる女」と「わきまえない女」がいるということだ。森氏の「わきまえる」発言で、「そうかー、あの何とも言えない圧力は『わきまえろ』ということだったのね」と胸にストンと落ちた女性たちは多かったのではないだろうか。 そしてこの森発言の余波が収まらないのは、その後に起きたさまざまなこと、例えば森氏の後任をめぐる選考過程、選択的夫婦別姓制度をめぐっての女性議員の反応、全く別事件だけど総務省の接待疑惑…などで「わきまえた」女たちのサンプルを見せつけられたからだ。

    丸川珠代氏、山田真貴子氏…「わきまえる女たち」が築き上げた罪の重さ(浜田 敬子)
  • なぜナチズムは「国家社会主義」ではなく「国民社会主義」と訳すべきなのか(小野寺 拓也) @gendai_biz

    こうした包摂と排除のダイナミクスこそが、ナチ体制の質であった。大規模な軍拡によってたしかに多くの人びとは職を得ることができたが、そうした軍拡は来るべき戦争の準備に他ならなかった。ヒトラーが「民族共同体」の構築を目指したのは、ドイツ人を団結させることで、最終的には革命によって内部から崩壊していった第一次大戦の「失敗」を次の戦争では二度と繰り返さないためであった。 ナチズムにおける、独特の「社会主義」 ナチ党が政権を掌握した1933年に出版された『国民社会主義のABC』という小冊子には、次のように書かれている。 「なぜ私たちは自分たちを国民社会主義者と呼ぶのでしょうか?我々の敵は、言葉の片方〔国民〕ともう片方〔社会主義〕は逆の言葉なのだから、この概念はまったくもって馬鹿げている、などと主張しようとしています。ここで、アドルフ・ヒトラーの言葉に耳を傾けてみましょう。社会主義者であることなくして

    なぜナチズムは「国家社会主義」ではなく「国民社会主義」と訳すべきなのか(小野寺 拓也) @gendai_biz
  • アウシュヴィッツは「ホロコーストの代名詞」か?(田野 大輔) | 現代新書 | 講談社(1/4)

    第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによって遂行されたユダヤ人の大量虐殺、これを「ホロコースト」と呼ぶ。600万人にも上る犠牲者を出したこの未曾有の惨劇について考えるとき、私たちはすぐにアウシュヴィッツ強制収容所での組織的・機械的な殺戮を想起しがちである。 だがこうした一面的なイメージにとらわれすぎると、アウシュヴィッツに行き着くまでのホロコーストの紆余曲折に満ちた展開を見落とすことになりかねない。 実のところ、ユダヤ人犠牲者の大多数はこの収容所での殺戮がピークを迎える以前に別の場所で殺害されており、殺害の経緯や方法もアウシュヴィッツでのそれとはかなり異なっていたのである。 記事では、そうした重要な論点を5つのポイントにまとめ、それらを中心にホロコーストの大きな流れを整理することで、この史上類を見ない惨劇を理解するのに必要な基的視角を提示したい。 ①アウシュヴィッツがホロコーストのすべてで

    アウシュヴィッツは「ホロコーストの代名詞」か?(田野 大輔) | 現代新書 | 講談社(1/4)
  • 「韓国人や在日はNHK受信料を全員免除」というデマに思うこと(金村 詩恩) @gendai_biz

    平成最後の、夫婦の小競り合い 元号が「令和」に代わる前のある昼のこと。 その時間帯に家族全員が揃うことはめったにないのだが、ゴールデンウィーク前であったので皆がリビングに集まって、いつぞやどこかで買ったキムチを冷蔵庫から出し、母が近所のスーパーで買ってきた安い寿司とカップラーメンべていた。 翌日から仕事で関西に行くことになっていたわたしは昼の席で、何時のバスに乗り、どんな企画でどんなひとに会い、どこへ泊り、いつ帰ってくるかを話して、両親を安心させていた。 わたしの細かい報告を聴いた父は「分かった。泊まる場所はあとでLINEしてね」と言ったが「母はそこまで言わなくても大丈夫よ。この子は昔から落ち着きはないけど、ちゃんと連絡するから」と父をなだめていた。 すると「お前はなにも分かっていない。なにが起きるか分からないだろ」と母に言い、そのまま夫婦の小競り合いがはじまってしまった。どうするこ

    「韓国人や在日はNHK受信料を全員免除」というデマに思うこと(金村 詩恩) @gendai_biz
  • 「左翼的に感じられるもの」を責める、その風潮はいつ生まれたのか(堀井 憲一郎) @gendai_biz

    「左翼的に感じられる」ものをなんとなく責める シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリストについての批難をインターネットで見かける。 文句を言っているポイントはいろいろである。つまりわかりやすい瑕疵があって、そこを責めてるわけではない。「なんとなくこの人の雰囲気が嫌いだ」という気分で責めているようにおもう。 それは「左翼的に感じられる」部分に集中しているようだ。 日政府と対立し(現地を取材する戦場ジャーナリストであるかぎりは対立せざるをえないようだが)、そしてその態度に誇りをもっているような振る舞いが、それがインターネットで嫌われているように見える。 ポイントは政府に対立する行動に「誇りを持っている」というところだとおもう。 「左翼的行動をしていて、それについて語るときに偉そうである」ということもできる。その部分に対して、生理的に拒否しているのだ。 2010年代は、地道な反政府活動をす

    「左翼的に感じられるもの」を責める、その風潮はいつ生まれたのか(堀井 憲一郎) @gendai_biz
  • 男子高校生にとって、Queenは「憧れのロックスター」だったか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    女子が最初に好きになった クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』が人気である。 クイーンのレコードデビューは1973年、日で売られたのは1974年だった。 その年から翌年にかけて、ヒット曲を出し始める。 私は高校生だった。ヒット曲はだいたい聞いていたことになる。 でもあまり関心を抱いていなかった。 当時の“洋楽”は好きだったのだが、クイーンはあまり積極的に聞かなかった。 これは私個人だけではなく、当時のロック好き十代「男子」のふつうの動向だったようにおもう。 理由のひとつは「先に女子が熱狂したから」ということにある。 クイーンに飛びついたのは、まず日の十代の女性だった。世界的にもかなり先駆けだったらしいのだが、その現象を受けてぼくたちは「クイーンは女子のもの」と強くおもいこんでしまったのだ。 高校の同級生女子が騒ぎ、その前後世代の女性が熱狂していた。 な

    男子高校生にとって、Queenは「憧れのロックスター」だったか(堀井 憲一郎) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 日本人なら知っておくべき特攻の真実~右でもなく、左でもなく…(神立 尚紀) @gendai_biz

    攻撃の成功がそのまま死につながる「十死零生」という、世界の戦争史の中でも稀な作戦ゆえ、戦後70年を超えても未だ評価の定まらない「特攻」。ある者は、「究極の愚策」と罵り、ある者は、国に殉じた若者たちの美談を讃える。そうなってしまった背景には、生き残った負い目から口を閉ざした元隊員たちの一方で、自己正当化をはかった一部の指揮官たちの存在が影響しているのは間違いない。実際に、この作戦はいかに採用され、いかに実行されたのか。神立氏が集めた数百人の元搭乗員、関係者の証言とデータから、その実像に迫る。 元隊員の間でさえ、特攻への評価に温度差がある 太平洋戦争末期の、日陸海軍の飛行機、舟艇、戦車などによる体当たり攻撃、いわゆる「特攻」は、「あの戦争」の一つの象徴として、いまなお論考が重ねられ、関連書籍が出版され続けている。 かくいう私も、「特攻生みの親」とされる大西瀧治郎海軍中将の親族、副官、特攻を命

    日本人なら知っておくべき特攻の真実~右でもなく、左でもなく…(神立 尚紀) @gendai_biz
  • なぜ林家正蔵は、三遊亭好の助の林家九蔵襲名に待ったをかけたのか(堀井 憲一郎) @gendai_biz

    福松を襲名しようとしてると聞き、「文の家かしく」という老落語家が「あいつは、なんぼほどええ名前をワヤにしたら気がすむんや」と怒り出し、70歳を越えていたが、彼に襲名させないため、あえて3代目笑福亭福松を襲名したという(かしくは初代福松の弟子だった)。 文の家かしくの推察では、新しい名前を継いだと公表すれば、まず祝儀が入る、襲名興行と銘打って人を呼べる、その金だけが目当ての襲名だ、と怒っていたらしい(桂米朝「上方落語ノート」)。 私は、いま、大名跡を並べていて、もちろん金も欲しかったのだろうけれど、何となく、こんな大名跡を次々と名乗ったらおもろいやろなあ、という芸人のふしぎな気分もあったんではないか、とふと、おもった。 いや、この5代文吾のキャラクターを知らないから、まったくの空想ではあるが、ほうっておくと芸人はそういうふざけたことをやりかねないからだ。 公のものである名前であるが、だれが管

    なぜ林家正蔵は、三遊亭好の助の林家九蔵襲名に待ったをかけたのか(堀井 憲一郎) @gendai_biz
  • いま明かされる、戦中日本軍の「あまりに愚かな」逸話の数々(井上寿一×鴻上尚史) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    2017年11月に同時刊行した講談社現代新書、井上寿一『戦争調査会 幻の政府文書を読み解く』と鴻上尚史『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』。 多くの人に知られていない文書に光をあてた前著は7刷、後著は10刷と版を重ねています。10万部を突破した『不死身の特攻兵』では、「必ず死んでこい!」と命令されながら、9回生還した特攻兵に迫り、合理性を欠いた日軍について考察しました。 敗戦へと突き進んでしまったのは何故だったのか。今回は、著者お二人が、太平洋戦争当時の日のあり方や、歴史を語り継ぐ意義について対談しました。 日人自らの手で戦争を検証する 鴻上: 井上先生が今回の著作のテーマに選んだ「戦争調査会」は、終戦間もない頃、幣原喜重郎首相の強い意向によって、日が敗戦に至った理由を調査するために設置された機関なんですね。 井上: ええ、東京裁判が連合国による戦争責任追及の場であったと

    いま明かされる、戦中日本軍の「あまりに愚かな」逸話の数々(井上寿一×鴻上尚史) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) @gendai_biz

    福島では、幸いにも直接の被曝を原因として亡くなった方はいません。被曝線量が当初の想定よりずっと低かったため、放射線被曝によるリスクの議論以前に、「そもそも議論の前提となるほど大量の被曝をした人がいない」のです。現在、避難区域外の福島県内に暮らすことによる健康被害のリスクは、国内の他の地域と変わりません。 しかしその反面、無理な避難などに伴う「震災関連死」は、他県に比べて飛び抜けて高いのが現状です。「恐怖を煽って人を避難させることで、逆に死者を増やしている」という厳しい現実を、煽った側は決して認めようとはしません(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20140526131634.html)。 たとえば、今回の番組を放送したテレビ朝日の報道番組『報道ステーション』では、2013年の時点ですでに国連科学委員会が「

    大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) @gendai_biz
  • 「アメリカが最も恐れた沖縄の男」瀬長亀次郎の一生涯(佐古 忠彦) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    第二次大戦後、米軍統治下の沖縄で唯一人"弾圧"を恐れず米軍にNOと叫んだ日人がいた。「不屈」の精神で立ち向かった沖縄のヒーロー。民衆の前に立ち、演説会を開けば毎回何万人も集め、人々を熱狂させた。その名は、瀬長亀次郎。 TBS報道局記者兼キャスターとして亀次郎を追いかけ、映画「米軍が最も恐れた男~その名はカメジロー」(http://www.kamejiro.ayapro.ne.jp/)の監督を務めた佐古忠彦氏が、この男の生涯を描く――。 海の向こう、おしえてよ亀次郎 中国台湾からの観光客で賑わう那覇随一の繁華街・国際通りの一角で、琉装して沖縄の民謡を奏でる「ネーネーズ」が唄っていた。 ♪うんじゅが情きさ 命どぅ宝さ 我した思いゆ 届きてぃたぼり それは、昔、昔、その昔、 えらいえらい人がいて、 島のため、人のため、尽くした あなたならどうする 海の向こう、おしえてよ亀次郎 いま、沖縄の人

    「アメリカが最も恐れた沖縄の男」瀬長亀次郎の一生涯(佐古 忠彦) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 日本のCMの「炎上狙い」海外なら一発アウトです!(河尻 亨一) @gendai_biz

    「男社会のシンボル」に挑む少女像 毎年6月に南仏で開催される国際広告フェス「カンヌ・ライオンズ(以下、カンヌ)」を今年も取材した。 世界の企業や団体が、いまどんな発想でいかなる手法を用いて、ブランディングやプロモーションを行っているのか? そのトレンドや全体像を短期間で把握するのに、このフェスティバルはうってつけである。 昨年はAI人工知能)を活用したキャンペーンなど先端技術モノが脚光を浴びたが、今年はどうだったのか? 主だった事例を解説したのち、日の現状も考えてみたい。 まず、今年もっとも大きくフィーチャーされたテーマは「ジェンダー・イコーリティ」。 性に対する偏見の解消や女性活躍は、近年我が国のみならずグローバル社会全体のビッグイシューとなっており、どうすれば広告やメディア産業がそこに寄与できるのか? ということを議論するセミナーなどが大変目立った。 女性の活躍を応援するキャンペー

    日本のCMの「炎上狙い」海外なら一発アウトです!(河尻 亨一) @gendai_biz
  • 日本が太平洋戦争に総額いくらを費やしたか、知っていますか(加谷 珪一) @gendai_biz

    毎年、この時期になると太平洋戦争に関する話題がメディアで取り上げられる。あの戦争については様々な解釈が存在しているが、そのほとんどが政治的な視点か軍事力によるものであり、経済的な視点での議論は多くない。 だが歴史を振り返ると、戦争と経済は切っても切れない関係にあり、経済力は戦争遂行能力そのものであるというのが現実だ。経済という切り口で太平洋戦争を振り返った時、何が見えてくるだろうか。 国家予算の280倍をどう用意したのか 戦争に多額の費用がかかることは多くの人が認識しているが、実際にどの程度の金額が戦争に費やされるのかについて詳しく知る人は少ない。 突出して規模の大きかった太平洋戦争には、いったいいくらの戦費が投入されたのだろうか。実は、太平洋戦争における戦費の実態はよく分かっていない。戦争中といっても、日政府は毎年予算を組み、記録も存在している。それでも金額がはっきりしないのには主に二

    日本が太平洋戦争に総額いくらを費やしたか、知っていますか(加谷 珪一) @gendai_biz
  • 伝統芸能、地引網、海鮮バーベキュー、フラダンス、ゴミ拾い・・・巨大防潮堤計画を見直した気仙沼大島で楽しみながら海を考える一日(佐藤 慶一) @gendai_biz

    気仙沼大島の海をたのしむ 7月21日(月・祝)海の日、安倍昭恵・首相夫人が中心となり「海の日に美しい海岸で楽しむBBQ大会」が、岩手県気仙沼市の気仙沼大島で開催された。大快晴のなか、東京などから約100人、現地からおよそ200人の参加者が集まって海をたのしんだ。 参加者は、気仙沼の伝統芸能や海鮮バーベキュー、フラダンスをたのしみながら、巨大防潮堤の建設問題をはじめ、震災後の課題を抱える気仙沼の現状を知ることができる時間を過ごした。 安倍昭恵さんは今回の交流会について、「素晴らしい天気に恵まれ、大島の方々にこのように歓迎してもらって嬉しいです。これまで気仙沼では巨大防潮堤の建設見直しなどの問題を考えるフォーラムを開催しましたが、今回は純粋にみんなで海をたのしみたいと思い、企画しました」と話した。 まず、大島の田中浜で、磯草虎舞保存会の子供たちによる太鼓や舞いを鑑賞。130年以上の歴史をもつ芸

    伝統芸能、地引網、海鮮バーベキュー、フラダンス、ゴミ拾い・・・巨大防潮堤計画を見直した気仙沼大島で楽しみながら海を考える一日(佐藤 慶一) @gendai_biz
  • NHK解説委員「水野さん」が語る、いま福島で起きていること(週刊現代) @gendai_biz

    「非常に危険な状況です。一刻も早く燃料棒を冷やすことです」――。 6年前のあの日、NHK解説委員・水野倫之さんの切実な声を聞いた視聴者は、「この人は信用できる」と思った。水野さんはいまも福島に通い続けている。 問題は何も終わっていない 震災から6年が経ち、福島への関心は日々、薄らいでいるように思えます。月日が経ったのですから、いたしかたない面もありますが、実際には原発の廃炉にしろ、復興の問題にしろ、まだ、何も終わっていませんし、解決していません。 廃炉作業は困難の連続で、今も8万人の方々が避難生活を余儀なくされています。問題は山積しているのです。それなのに大きな変化がないとなかなか注目されない。 事故がどうして起きたのか、その時、何が起こったのか、そして今、何が起こっているのか。それらを伝え続けなくてはいけない……。切り口を変えてみたり、タイミング良く解説するにはどうしたらよいのかと、悪戦

    NHK解説委員「水野さん」が語る、いま福島で起きていること(週刊現代) @gendai_biz
  • 「これまでの記事を撤回したい…」沖縄で私はモノカキ廃業を覚悟した(中川 淳一郎) @gendai_biz

    「高江ヘリパッド工事反対運動」「大阪府警機動隊員による『土人』発言」「『ニュース女子』沖縄ヘイト番組騒動」「オスプレイ配備反対」「辺野古工事反対運動」などなど、昨今、沖縄を舞台・題材にし、リベラル派と右派の衝突が続いている。 なかでも『ニュース女子』(TOKYO MX)が1月2日に報じた沖縄基地問題に関する報道が波紋を広げている。 市民団体「のりこえねっと」が「日当」を支払って反対派を沖縄に送り込んでいる、といった報道を行った。番組中では、高江では工事反対派があまりにも危険なため取材陣がこれ以上は入れない、といったリポートもしている。また、反対派を「テロリスト」扱いし、その「黒幕」として、のりこえねっとの共同代表・辛淑玉氏について言及した。 これを受け、辛氏らはBPO(放送倫理・番組向上機構)の放送人権委員会に人権侵害の申し立てをし、1月27日には「TOKYO MX-TV「ニュース女子」に

    「これまでの記事を撤回したい…」沖縄で私はモノカキ廃業を覚悟した(中川 淳一郎) @gendai_biz
  • 私たちはどうすれば「ポスト真実」時代を超えられるのか(魚住 昭) @gendai_biz

    「敗北」から学ぶ教訓 この連載も今回で終わる。4年半もの長きにわたって付き合ってくださった読者諸兄に心から御礼を申し上げたい。 それから、軽妙洒脱なイラストを毎回描いてくださったYAGIさん、私の取材を手伝ってくれた担当編集者のN君にも深い感謝の気持ちを伝えたい。 振り返ってみると、この連載が始まったのは東日大震災の翌年の夏だった。当時は原発の再稼働に反対するデモが最高潮に達していて、デモの出発地点となった日比谷公園は数万の人出で混雑していた。 公園内では若者たちがサンバのリズムで「原発いらねえ。再稼働反対」と叫びながら踊っていた。デモを知らない世代のN君が目を輝かせながら「サッカー日本代表戦応援と同じノリですね」とつぶやいた。 その日の夕方、国会正門前に着くと、歩道から車道へデモの人波があふれ出し、皇居のお堀につづく道路全体を埋め尽くしていた。「危険ですから歩道に上がって」という警察

    私たちはどうすれば「ポスト真実」時代を超えられるのか(魚住 昭) @gendai_biz
  • 135万部のベストセラー『嫌われる勇気』はこうして生まれた~構想16年、初版8000部からの挑戦(古賀史健,上阪徹,村上智子) @gendai_biz

    発売以来じわじわと口コミで評判が広まり、ついに100万部を超えるヒットに――。フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と呼ばれるアルフレッド・アドラーの思想を「哲人と青年による対話篇」の物語形式でまとめた『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』が異例のロングセラーを記録している。 発売から2年3カ月で国内累計135万部を発行し、さらに韓国で115万部、台湾で29万部を超えるなど、その勢いはとどまることをしらない。年2月には続編にあたる『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ』が刊行され、早くも2016年を代表するベストセラーの一つになっている。 なぜこれほどのヒット作となったのか。4月下旬、共著者の一人であるライターの古賀史健氏が「上阪徹のブックライター塾」(※最終ページで説明)に招かれ、上阪徹氏による公開インタビューに臨んだ。塾生限定50人を前に明かされた、『嫌

    135万部のベストセラー『嫌われる勇気』はこうして生まれた~構想16年、初版8000部からの挑戦(古賀史健,上阪徹,村上智子) @gendai_biz