「描き方に悪意があるのでは」 —「嫌韓流」というタイトルは誰の発案ですか? 「晋遊舎の編集者です。私は最初、このタイトルに反対したんです。私が本来描きたいものとイメージがかけ離れているような気がしたものですから」 —どのあたりに違和感を覚えたのですか? 「最終的には日韓友好が私の目的です。そのためには嫌韓という言葉はどうよ、と思いました」 —あれで友好なんですか? 確かに本の中でも「友好のために」といった言葉は何度も出てきます。でも僕には、それこそ差別だという批判をかわすためのレトリックとしか思えません。実際、あの本をきっかけに韓国が嫌いになったという人も少なくないと思いますよ。 「事実を示して、正しい知識を提示したうえで友好を深めるべきだと、僕はいまでも思っています。互いの理解を進めるためには、本当の姿を知る必要があるじゃないですか。現在の状況は、日本人が“知る”ことで友好までの道のりを
2013年の流行語大賞トップテンに「ヘイトスピーチ」が選ばれた。差別扇動を意味する言葉が“流行”として消費されていくことを思うと、なんだかやるせない。 この数年間、ヘイトスピーチの現場を、ひたすら追いかけてきた。振り返れば、殺伐とした風景ばかりが甦る。昨年は特にひどかった。ヘイトスピーチが飛び交う“差別デモ”が全国各地で繰り返された。 「朝鮮人をガス室に送れ!」「クソチョンコを八つ裂きにして家を焼き払うぞ」「朝鮮人は二足歩行するな」「朝鮮人に酸素はもったいない!」「消えてなくなれ朝鮮人!」 下劣な言葉を連呼しながら、デモ隊が街頭を練り歩く。 思い出すたびに気持ちが萎える。軟泥に引き込まれるかのような重苦しさが襲ってくる。 在特会(在日特権を許さない市民の会)などが主催するこれら差別デモのキーワードは「嫌韓」である。韓国に対する様々な悪感情が爆発し、それが在日コリアンへと向けられた。 しかも
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く