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ブックマーク / politas.jp (9)

  • 「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(出口治明)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか

    この記事はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。 このテキストの印刷用PDFはこちらからダウンロードできます。 自分のアタマで考えよう 最近の日お金がある人とない人の格差が大きくなり、若者や子どもの貧困が問題になっています。現在貧困に近い生活を送っている人は、どうやってそこから抜け出せばいいのでしょうか。 私が代表を務めるライフネット生命には、高校を中退して働いていたものの、通信制の高校に通い単位を取得、その後、一念発起して大学試験を受けて大学に入り、入社した社員がいます。 しかし、身も蓋もない言い方ですが「受けた教育のレベルが低いと、いい仕事につける確率はぐんと低くなる」というデータがあるのも事実(労働政策研究・研究機構「ユースフル労働統計2015」)。中卒と大卒とでは、生涯賃金に1億円近い差があるのです。 この国には小学校にも行けていない子ど

    「誰も政治を教えてくれなかった」人たちへ(出口治明)|ポリタス 参院選・都知事選 2016――何のために投票するのか
  • 「戦後70年」というものはない(四方田犬彦)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    国民の皆さん、と、わたしはここで皆さんに向かって呼びかけようとは思いません。というのも現在の日には日国籍を所有していない人が数多く存在しており、日という社会のなかで大きな役割をはたしているからです。 わたしがここで何かを皆さんに向かってお話しする資格があるとすれば、それは『戦場のメリー・クリスマス』というフィルムのなかでデイヴィット・ボウイが口にした言葉、"I am responsible only for my mother and my country"という言葉に倣って、わたしには自分の母親と自分の国家に対して責任があるからです。誰も自分の父親に対して責任をとることはできません。イエスを含め、いかなる子供も自分の当の父親について真実を知りようがないからです。しかし母親に対しては、そして「母国」と呼ばれる国家に対しては、責任を取らなければなりません。それはこの両者について究

    「戦後70年」というものはない(四方田犬彦)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
  • あの戦争を生き残った私からあなたへ(飯田進)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    あの戦争とは何だったのか。 あれが「防衛のための戦争」であったという見方は根強くある。しかし他方で、あれが「侵略戦争だった」と言われれば、そう思われる歴史的な筋もないことはない。 そのように世の中を二分するような全く異なる見解があるとき、正邪を軽々しく論ずるわけにはいかない。いずれの立場にも考えがあり、部分的に見ればそれぞれの主張には論拠があるからだ。あの戦争の背景にはかなり複雑な要因があった。それは、70年の時を経た今なおそう思う。 一口に言えば、日人はそもそも浮き上がっていた。それは誰も否定できないはずだ。 私もその中の一人である。1941年の末に太平洋戦争が始まり、まだ20歳にも満たなかった感受性の強い時分の私は、いわゆる「興亜青年」のはしくれだった。「日は神国である」という極めて単純な考え方──あまりに神がかり的で、独善的な思想がその背景にあった。 そもそも日の近代とは、欧米

    あの戦争を生き残った私からあなたへ(飯田進)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
  • 「ハーフ」ではなく「ダブル」の視点で「今」の自分を考えよう(武田砂鉄)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ

    沖縄にある、アメラジアンスクールを追ったドキュメンタリー番組を観た。英字で「Amerasian」、アメリカ人とアジア人の両親の元に生まれた子どもたちが通う民間の学校だ。親の離縁などの理由によって、基地を出て、この学校に通うことになった子供たち。煩悶しつつも、境遇としっかり向き合っている。 基地問題に揺れる沖縄を、基地から出てきた子どもたちにどう教えるか。アメラジアンスクールでは、日の教科書とアメリカの教科書を比べながら、双方の捉え方を教えている。オリジナルで作られた教科書は「米軍基地を広げるために土地がうばわれたり、軍用機の事故に住民がまきこまれたりしました」と日からの視点が書かれる一方で、アメリカの視点、「冷戦の中でソ連を封じ込めるためにいかに基地が必要だったか」についても伝えていく。 卒業を迎える女の子は、入学当初、「ハーフ」であることに戸惑っていたが、この学校で「ダブル」の考えを

    「ハーフ」ではなく「ダブル」の視点で「今」の自分を考えよう(武田砂鉄)|ポリタス 戦後70年――私からあなたへ、これからの日本へ
  • なぜ「沖縄人の本音」は見えづらいのか(熊本博之)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題

    辺野古をめぐる思惑 つい先日のことである。早稲田大学グローバルエデュケーションセンターが開講している「21世紀世界における戦争と平和」というオムニバスの講座で「基地が辺野古にもたらしたもの」と題した講義を行ったときのことだ。講義が終わった後、1人の学生が私に近づいてきてこう質問した。「首都大学東京の木村草太先生の議論についてどのようにお考えですか。私は住民投票をやって沖縄の意思が明確に示されれば、流れが変わるのではないかと思うのですが」。 ポリタスにも寄稿している憲法学者の木村草太氏は、辺野古に普天間代替施設という名の新しい基地を建設するためには、憲法95条に基づいて住民投票をもう一度名護市で行う必要があると主張している(『沖縄タイムス』2015年2月1日付朝刊)。件の学生は、この主張について質問してきたのである。 Photo by 初沢亜利 私は、こんな情報まで知っている熱心な学生がいる

    なぜ「沖縄人の本音」は見えづらいのか(熊本博之)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題
  • 沖縄の怒りを甘くみてはいけない(田原総一朗)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題

    2015年5月29日の深夜、沖縄から朝生をやった。テーマは沖縄の米軍普天間基地の辺野古移設問題。2012年の土復帰から40年目のときも沖縄から放送したが、沖縄では盛り上がるのに土では視聴率は振るわなかった。去年の沖縄県知事選のときにも書いたけれど、それは僕の番組だけじゃない。どこの局も、大体沖縄のことをやると視聴率が上がらないのだ。ひどい話だが、つまり土の人間は沖縄に興味がないのだ。だからこそ沖縄をテーマに議論し、沖縄のスタジオから放送することに意味があると思った。 放送前は、僕は沖縄の人がもっと土はなんだ、政府はなんだとボロクソに言うのではないかと思っていた。積していた怒りが激しい批判となり、収集がつかなくなるのではと予想していた。しかし実際に議論が始まるとそうならなかった。難しさを感じているうちに、パネリストの樋口耕太郎さんが、こう言った。 「沖縄の街は静かでしょう。それは車

    沖縄の怒りを甘くみてはいけない(田原総一朗)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題
  • 辺野古「泥沼化」で変質した沖縄と本土の関係(finalvent)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題

    ポリタスから「辺野古移設問題」について寄稿を依頼されたとき、私が最初に思ったのは、その呼称への微妙な違和感だった。間違いだと言いたいのではない。この問題をそのような呼称で受け止めることにすら難しい問題が含まれているだろうと思えたのである。そこであえて「辺野古移設問題」と括弧を付けてみた。重点の置き方としては「普天間飛行場移設問題」としてもよい。なお、私がこの問題に言及するのは、自著『考える生き方』でも述べたように、1994年から2002年まで沖縄県民として、その土着の親族構造の内部で暮らしたことに加え、縁があって一部ではあるが、政界、大学、メディア、自衛隊、米軍などの内情を直接伺う機会があったことによる。 「泥沼化」後にあり得る3つの可能性 まず、ポリタス編集部から問われた「泥沼化している普天間基地の辺野古移設問題についての今後の見通し」について答えたい。3つの可能性があると思われる。 1

    辺野古「泥沼化」で変質した沖縄と本土の関係(finalvent)|ポリタス 沖縄・辺野古――わたしたちと米軍基地問題
  • 【総選挙2014】首相が「どの論点を避けているか」にも目を向けてみる(山崎雅弘)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来

    Photo by Chatham House(CC BY 2.0) 2014年の衆議院議員選挙は、決定権を握る首相が(形式上は唐突に)「解散総選挙」を選択した真意が判然としないこともあり、メディアの側も選挙報道の軸となる「争点」を明確に絞り込めていないように見えます。 私は、既に「争点」として論じられている個別の問題よりも、むしろ「現政権が最終的にこの『国』をどんな形へと作り替えることを目指しているか」を重視して、一有権者としての「総合的評価」を行うつもりでいます。その分析評価においては、第二次安倍政権が経済政策や安全保障政策などの諸問題の決定過程において国民に見せた姿勢や説明内容に加えて、同政権の発足から二年間における日国内の社会的様相の変化と、同政権が記者会見等で質問されても論点化するのを避けて「一切触れようとしない」問題は何なのかという点にも目を向けて、判断の材料としています。 1

    【総選挙2014】首相が「どの論点を避けているか」にも目を向けてみる(山崎雅弘)|ポリタス 「総選挙」から考える日本の未来
    yosi0605
    yosi0605 2014/12/13
  • 投票するよりも重要なこと(赤木智弘)|ポリタス 「東京都知事選2014」を考える

    これまで僕は「選挙の棄権は民主主義の放棄にほかならない。最低限投票をしなければ、政治に文句をいう権利はない」と考え、すべての選挙で必ず投票をしてきた。 しかし今回ばかりは、この考え方を捨てて、投票を棄権しようかと考えている。当に心の底から投票に行く気にならない。 今回の選挙は汚い言葉で申し訳ないが「カレー味のうんこと、うんこ味のカレーべるならどっち」レベルの候補者ばかりである。もちろん、注目されていない候補の中には、もう少しまともな人もいるのかもしれないが、少なくとも現時点で有力とされている4人の候補者については、このように判断するしか無い。 なんでこんなにうんざりしているのかの原因は明確だ。あのうざったい反原発だ。 震災以降、真っ当な放射能に対する知識を付けず、イデオロギー闘争のために被災地を利用し尽くしている、あの反原発だ。 「反原発は都知事選の重大な争点」だって? 馬鹿を言うな

    投票するよりも重要なこと(赤木智弘)|ポリタス 「東京都知事選2014」を考える
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