だいぶ前なのだが、アレフ(オウム真理教)の会員に配られる月刊誌を贈ってくれた読者があった。そこに掲載されている、出家信者パッシカ師(以下PS師)へのインタビューにとても興味をひかれた。以下に抜粋する部分は、LSDを使ったイニシエーションの体験談なのだそうだ。文中にLSDという語は出てこないものの、地獄のループ感や、絶望から歓喜へと引き上げられるときのビジュアル体験、意識によって感覚をコントロールする力を得るところや、人間界に戻ってくる過程の描写など、とてもサイケデリックで、よく理解できる。強烈な体験だ。PS師はこの体験の後、グルにクンダリニー・ヨーガの成就を与えられる。 この体験によって、PS師が教団への信を揺らぎないものとしているのも興味深い。LSDやサイケデリックスを賢く使うことができれば、ポジティブな人生観を手に入れ、自分を信じて喜びと感謝に満ちた日々を送るきっかけとなる体験ができる