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ブックマーク / saiyu.cocolog-nifty.com (8)

  • 「直線」の虚構性と我々の精神のウソ - 最尤日記

    ああ、これだ! ユークリッド幾何にあらわれるような「直線」の虚構性を例として使えばいままで説明しずらかったアレが説明できる: 「心のなかですべての物をしかるべき位置に正しい比率で配置する」ためには、外の現実世界とは切り離された形で、心のなかにレイアウト用のグリッドが存在している必要がある。そのグリッド空間は、「自然から切り離された視覚空間で」でも指摘したとおり、外の世界の物理的な制約も受けず、無限の空間をもつ。直線はどこまでも延長可能で、2の平行線は無限に延長されても交わらない。そのような連続的な内面空間がアルファベット誕生以降の人間の頭にはインストールされているとするのがマクルーハンの論旨である。 インストールされた想像力:DESIGN IT! w/LOVE つまり、ユークリッド幾何にあらわれるような無限の直線などと言うものは当は存在しない。我々の周りにあるのは常に有限な線分だけだし

    「直線」の虚構性と我々の精神のウソ - 最尤日記
    yowa
    yowa 2010/11/24
  • 読みまつがいは多分ベイズ推定 - 最尤日記

    最近ネットを見ていると「ラブプラス」というゲームが話題になってる。最初の頃は「ラプラス」に見えて仕方が無かったけど最近は「ラプラス」が「ラブプラス」に見えてしかたがない。 同様の物としてはレーガンがレールガンにみえるというのがある。 脳は恐らくここしばらくの出現頻度をprior確率として、ベイズ推定のような事をやっているのだろう。

    読みまつがいは多分ベイズ推定 - 最尤日記
    yowa
    yowa 2010/08/10
    > 脳は恐らくここしばらくの出現頻度をprior確率として、ベイズ推定のような事をやっているのだろう。
  • 確率微分方程式超入門 - 最尤日記

    どうも世の中の確率微分方程式の入門はハイブロウすぎると思う。経済学のいくつかの講義ノートを見たけど、ボレル集合族とか確率空間とか伊藤積分とかはやりすぎ。そういうのは微分を学ぶのにいきなりε-δ論法から入門するみたいなものだ[1]。物理屋風の方法論なら以下のように簡単に伊藤の補題も導きだされる。きちんとしたのはその後でよい。 さて、確率微分方程式とは連続時間でランダムな擾乱を受ける系を記述する微分方程式である。 例えばブラウン運動を考えてみよう。ブラウン運動では粒子はランダムに動く。そして試行をくり返せばその統計集団は正規分布に従う。そして分布の標準偏差は時間tの時には √t に比例する。これがブラウン運動の基的な性質である。 ブラウン運動を微視的に見れば、それぞれの微小時間Δtごとに大きさ b √Δtの正規分布に従う動きをしている。一般の微分方程式であればΔtのあいだの粒子の動きΔXは、

    確率微分方程式超入門 - 最尤日記
    yowa
    yowa 2006/12/27
  • テクスチャ合成 - 最尤日記

    まず、右のイメージを見てほしい。囲みの中と外では違っている。 しかし、私の場合、まず遠目にちらっと見た時は違いが分からなかった。低解像度でも分からないかも知れない。つぎによく見ると、周りがランダムで中心が規則的だと思った。そして、ランダムな方が自然だと思った。最後に高解像度で良くみると、周りのほうが変なボケがある事に気がついて、それでこちらが合成であると気がついた。慣れてくると変な ねじれのような ゆがみが ある事にも気がつく。 この研究は99年くらいだから旧聞なんだけど、PortillaとSimoncelliらによるテクスチャ合成の研究により作られたものだ。つまり現実のテクスチャから特徴をパラメータとして抽出して、そのパラメータから合成されたのがこれらのイメージの周辺部分という訳である。彼ら自身による紹介は以下のページである。イメージもそこからとった。 Parametric Model

    テクスチャ合成 - 最尤日記
    yowa
    yowa 2006/12/02
    > つまり現実のテクスチャから特徴をパラメータとして抽出して、そのパラメータから合成されたのがこれらのイメージの周辺部分という訳である。
  • TeX出力を印刷所に持ち込みたいときは - 最尤日記

    yowa
    yowa 2006/10/17
    > 複雑すぎる技術と言うのはいつもガタピシするし、頭のいい人を浪費する。
  • 論文の捨て方 - 最尤日記

    置き場所にも困ってきたので少し前に論文を少し捨てた。失敗からポイントを学んだ。 つまらない論文をすてるのではなく、時間を掛けてない論文を捨てるべきだ。 特に今まで知らなかったトピックに初めて取り組んだ時に多いのだが、最初のころ一生懸命読んだ論文の中にはしょうもないクズもかなり混じっている。しかしこれをクズだから捨ててはいけない。 「バカだな、XXなんだから」とか思った理由のXXの方が思い出したい時があったりして、捨ててから「しまった」と思ったりする。つまり論文を保存することは読んだ間の思考を保存することなのだ。 忘れていても、紙の汚れ具合、書き込み、ホチキスのゆるみ具合などがどれくらい時間を掛けたかの手がかりになったりする。読み返せば思い出すことも多い。 また、ちょっと離れた図書館へ行ってコピーしてきたとかの入手に手間を掛けた論文も捨てない方がいい。 一方、有名な論文であっても「あとで読も

    論文の捨て方 - 最尤日記
    yowa
    yowa 2006/08/13
    > つまらない論文をすてるのではなく、時間を掛けてない論文を捨てるべきだ。
  • 人命一人当たりの政策コスト - 最尤日記

    まえにテレビのチャンネルを変えていたら、放送大学で面白い番組をやっていた。11月19日の午後3時台。 環境マネジメント('02) 第8回「規制と費用便益分析 経済分析の倫理的特徴」岡敏弘だ。 環境規制によって救われる人命もある。しかし一方規制には費用がかかる。そこで一人の命を救うのに必要な金額を計算していた。最後の5分しか見れなかったので正しくキャッチできたか心もとないけど、そこで挙げていた数字を記憶とメモから再現する。 クロルデン 54000万円 乾電池水銀規制 2000万円 ダイオキシン緊急対策 750万円 ダイオキシン恒久対策 1億5000万円 「緊急対策」は数年前にごみ焼却炉のダイオキシンが問題になった時に特に排出の大きな炉を緊急に止めたものの効果対費用。 ほかにも色々面白い数字が挙げられていたが、記憶しきれなくて残念。それに途中から見たために、行政が支出する費用のみか、それとも規

    人命一人当たりの政策コスト - 最尤日記
    yowa
    yowa 2006/08/11
  • イブは何人? --- 単為生殖の系統生存確率 - 最尤日記

    「ミトコンドリア・イブ」というのは、実際人類の祖先がただ一人の女性だったというような話ではなく、ミトコンドリアのように片親からしか受け継がれない物は極端に少数の系統しか残らないという話だ。最初は「イブ」という一人を思わせる表現をしていたが、最近は「7人の女性」とか言っているらしい。 さて、何年か前に聞き齧ったところでは人類の数が一番減った時、その数はおよそ5万人であったらしい。多分数十から数百万年くらい前の事だろうと思う。取りあえずその状態が1万世代、20万年くらい続いたと適当に仮定してみる。どうも私の直感としてはこれで7つくらいの系統しか残らないのは少なすぎるような気がする。というわけで計算してみる。 仮にこの5万人の半分で2万5千の女性がみな二人ずつ子供を作ったとする。子供が両方とも男の子ならミトコンドリアは受け継がれない。片方なら1コピー受け継がれる。両方とも女の子なら2コピー受け継

    イブは何人? --- 単為生殖の系統生存確率 - 最尤日記
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    yowa 2005/12/12
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