中国では、一代で富を築いた富豪の子女を「富二代」と呼ぶ。 親とは違い子供のころから裕福な生活をしていた彼らは、大量の札束に火をつけたり、飼い犬に超高級時計をはめさせたりと、その度を越したふるまいでいつも世間を騒がせている。その放蕩ぶりに、習近平国家主席までが苦言を呈するほどだ。 だがそんな彼らも、実は多くの悩みを抱えている。 努力して成功してもどうせ親の七光りだと言われ、一人の人間として評価されることはない。また、非情でなければ成功できなかった文革世代の親に育てられたせいで、情緒面の発達が乏しかったり、友人を作れなかったりと心の底に深い闇を抱えているのだ。 たとえば22歳のチャンは両親が仕事で忙しかったため、幼稚園から全寮制生活を送っていた。構ってやれないことを償うかのように、親は欲しいものは何でも買ってくれたという。 特に将来やりたいこともない彼が最近ハマっているのは、高級外車でウーバー
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