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ブックマーク / blog.livedoor.jp/soylent_green (2)

  • 忘却界抄:ネット的無政府主義

    インターネットにおける唯一の法則は 「可能なことは誰がが実行する」 ということだ。マーフィーの法則のバリエーションのようでもあり、いわゆるモヒカン族的思考にも見えるけど、ともかくこれが万事に通用する。 リンクが可能ならば許可もとらずにリンクする。複製可能ならば、著作権がどうの利用料がどうのという以前に誰かがばらまく。誰かがばらまくツールをつくる。実名が調査可能ならば、誰かが調べ公表する。そうやって2chもwinnyもニコニコ動画も生まれてきた。DVDのアクセスコントロールは解除された。荻上チキの実名はばらされた。 今後もこのとおり、可能なことを誰かが実行していくことだろう。法的規制だの、ネットマナーだの無意味な話だ。技術的なハードルが高くても、能力のある人間がネットにはいくらでもいるのだから、最終的には誰かの手によって突破されてしまう。 結局、それがそれほどの手間をかける価値がな

  • 忘却界抄:セカイ系

    セカイ系の定義は一般に「きみとぼく」の問題が社会その他もろもろをすっとばしていきなり世界とつながっている作品群、というような調子で定義されることが多いが、 「『きみとぼく』の関係を描くために世界的宇宙的規模での危機を必要とする作品群」 と定義したほうがすっきりするような気がする。危機そのものが主題となるのではなくて、「きみとぼく」をこそ描きたい。そのためにはどうせなら大規模な危機があるといい。で、アニメやゲームに囲まれた世代としてはSFファンタジー的な設定のほうがいいよねーと。 追記 たとえば思考実験としてのSFでは危機そのものが主題となる。『日沈没』とか『首都消失』とか。一方でセカイ系では危機そのものは背景なので、なぜ宇宙人と戦争しているのかとか、彼女が最終兵器なのはなんでなのかとか、そういう説明は必要とされない。

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