フィクションの登場人物はかなり鈍感であっても許される。 典型的なのは、ラブコメっぽい設定で、登場人物が鈍感だったりするものだ。 登場人物が不自然に鈍感で、見ている方がやきもきするとか。 (お互いの感情に簡単に気づいたら、物語としては面白くないわけだ)。 あるいは恋愛の要素がない作品でも、登場人物が鈍感であることはある。 不自然な視野の狭さと言ってもいいかもしれない。 当然気づくはずのことに気づかないとか。 複数の選択肢があり得ても、ひとつの方法しかないみたいに突進するとか。 そういうのが許される。 つまり、登場人物は、自分の立場を冷めた目で見ない方がいいわけだ。 「視野が狭い」方が望ましい。 別の選択肢がありえても、それは無いものとして扱った方がいい。 逆に言えば、登場人物の視野が広いとつまらない。 ひとつのことにこだわらず、別の選択肢も踏まえたり妥協したりするとフィクションとしてはつまら