「ぐりとぐら」という絵本は有名だから知っている人もたくさんいるだろう。のねずみの「ぐり」と「ぐら」が、大きな卵を見つけて、カステラにして森の動物たちみんなで食べるという話だ。森の動物たちの中には鳥や亀などの卵生の動物もいたけど、その辺は大丈夫なのか。「私の赤ちゃんがカステラに」と心の中で泣いた動物もいたかもしれない。 それはそれとして、「ぐりとぐら」のシリーズの絵本が何冊かうちにあり、その一冊が「ぐりとぐらとくるりくら」である。ぐりとぐらが、「くるりくら」という名のやたらと腕の長いウサギと出会う話である。なぜ腕が長いかというと、「ちょっと てながうさぎに なりたかった」から「おまじないたいそう」したら腕が長くなったのだ。この辺のことは絵本の中の話であり、しかも作中では4月1日となっているのでまあよろしい。問題は、くるりくらの家でおやつを食べているときの絵である(「ぐりとぐらとくるりくら」