現状のインターネットサービスプロバイダには、選択的に特定サイトへの接続を禁止するような行為は許されていない。より具体的に言うならば、Googleに流れるトラフィックであろうが、Yahoo!やMSNへ向かうトラフィックであろうが、すべては平等に扱う必要があるという訳だ。こうした平等の原則は「ネットワーク中立性」と呼ばれている。ところが現在、複数の大手通信業者が、インターネット誕生以来守られてきたこうしたネットワーク中立性を闇に葬るべく、議会に対してロビー活動を行っているのだ。そうした行為のもたらすであろう危険性は、少し考えただけでも自明である。 ネットワーク中立性の擁護派が懸念しているのは、ネットの中立性が捨て去られた結果として到来するであろう、参入障壁の高騰により技術開発が停滞し、消費者がアクセスするコンテンツをごく一部の人間が規制するという、不健全なインターネット世界の未来像である。ネッ
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