グーグルジャパンの“顔”として活躍する徳生健太郎。高校を中退して渡米した彼は、ボストン郊外の私立高校を経てコーネル大学に進学した。同大で 学んだ1988年から92年は、日本のバブル絶頂期と重なる。当時のアメリカ経済は対照的にどん底状態にあり、治安も悪化していた。 コーネル大学はニューヨーク州の田舎町にあったため、同級生たちが“就職氷河期”に直面していくまで景気の低迷を実感する機会はほとんどなかったという。だが、都市部に出掛けると、ショッキングな事態に遭遇した。 「高校の同級生の中には、ニューヨークのマンハッタンにあるコロンビア大学に進んでいた友人もいたんですね。コーネル大学のあったイサカからは、車で4時間ほどですから、時々遊びに行ったんですが、車を一晩停めていて、車上荒らしに遭ったこともありました」 当時のコロンビア大学の周辺は、もとより治安の悪いことで知られていた。しかし実際に盗難に遭っ
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