「私はダイバーシティに気づいていなかった」元クローズアップ現代キャスターの国谷裕子さんが考える、これからの働きかた
2016年7月26日、米民主党が全国党大会でヒラリー・クリントン氏を11月の大統領選の党候補に正式指名したことは、オバマ大統領が語ったように「ガラスの天井を突き破る」かもしれない歴史的な一歩です。 しかし、米大統領選では、ヒラリー・クリントン氏が傲慢に見えることや感情的でリーダーには不適切だと批判する声や、もし大統領になったとしても、国民の支持がない弱い大統領になるだろうという記事が、連日新聞やネットを賑わせています。 本当に、ヒラリー・クリントン氏は傲慢で感情的でリーダーにふさわしくない人物なのでしょうか? 男性的にふるまう女性リーダーに対して反発が起きやすい 私は2008年にGE(General Electric)インターナショナルの戦略・事業開発本部長に就任した際、GEのCEOであるジェフ・イメルトさんのエグゼクティブ・コーチからいくつかの論文や新聞記事を渡されました。その中にあった
ヒラリー・クリントン氏は、2016年11月9日、ニューヨークのニューヨーカーホテルで米大統領選の敗北演説を行った。(写真:代表撮影/UPI/アフロ) 先日開票された米国大統領選挙は、ヒラリー・クリントン氏が優勢と報道された時期もありましたが、ふたを開けてみれば、ドナルド・トランプ氏の勝利に終わりました。 私はイリノイ州シカゴ郊外出身で、今でも交流ある友人からの情報を元に、この結果を予想していた一人です。とはいえ、同じ女性として、初の女性大統領の誕生を願っていたのも事実。クリントン氏の敗北は残念でなりません。今回は、クリントン氏がアメリカで置かれていた状況を読み解きながら、女性リーダーとして求められる、「多様な価値観を持つ人々との付き合い方」について考えてみたいと思います。 クリントン氏敗北を予想した3つの理由 クリントン氏の当選が難しいと予測していた理由は3つあります。 1つ目は、女性でも
当時イリノイ州上院議員だったバラク・オバマが2008年の大統領選に出馬した頃から、彼のそばに付き添う女性の姿が見られた。夫人のミシェル・オバマではない。ショートヘアで小柄。けれども、大統領選を闘うチームの柱として陣頭指揮を執る人物と見える。 この女性がヴァレリー・ジャレットである。現在、ホワイトハウスで大統領付きの上級アドバイザーを務め、広く国民への関わりや政府内関係などを担当する。ホワイトハウスの女性および少女に関する評議会の委員長も兼任する。 ジャレットは、オバマが大統領になるまで、国外はもとよりアメリカ国内でもよく知られる人物ではなかった。しかし、オバマが地元シカゴで大きなサポートを得て、いずれ大統領への道を歩むのになくてはならない力となったのが彼女だ。 ジャレットのバックグラウンドは、企業、行政、NPOと多彩である。営利活動のしくみを知り、地元政府でリーダーシップの何かを経験し、公
この連載では、私たちの日常生活に身近だがあまり話題にならない業界の戦略を考える。著者・上山信一(慶應大学総合政策学部教授)は元マッキンゼーのコンサルタントである。今回の連載は、湘南藤沢キャンパス(SFC)の上山ゼミ(経営戦略)で、学生たちが調査・研究した結果をもとに展開する。学生チームは、業界誌を読み、東西奔走してインタビューを行い、細かなデータを組み合わせ、業界の構造分析をした。地道な作業を経て、どんなに地味な業界にも必ずイノベーションの余地があり、"ブルーオーシャン"への道があることがわかる。 今回連載の対象業界は3タイプある。まず、成長分野と言われながらも、ビジネスモデルがあまり見えていない業界である。美容業界、ペット業界などだ。 2つ目は、底堅い需要がありながら、デフレの中で利益を得にくい食品業界。これは冷凍食品、ヨーグルト、おにぎり、パンのような日用品とワインやチョコレート、ミネ
100を超えるタイトル数で圧倒的な存在感を誇る「地球の歩き方」、JTBのネットワークとフットワークを生かしたムック版の「るるぶ」、実業之日本社の老舗ブランド「ブルーガイド」。手強い競合相手がひしめきあうガイドブック市場に地殻変動が起きている。 変革の主は昭文社の「ことりっぷ」シリーズだ。ターゲットを「女子」に絞り込み、2008年に国内旅行のガイドブックから刊行をスタート。2009年からは海外旅行版も追加して、すでに累計販売部数は800万部に達した。熱心なファンの多さは、自治体やメーカーからも注目の的だ。昭文社にとっても「ことりっぷ」は看板シリーズであり、もはや屋台骨と言ってもいい。 多種多様なガイドブックが乱立し、もはや新しい切り口などない、と思われていたガイドブック業界に激変を与え、数々の追随シリーズを生み、「女子旅」という言葉を普及させた「ことりっぷ」。その始まりは、入社以来ずっと海外
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