大王製紙創業家出身の井川意高前会長(47)による子会社からの巨額借り入れ問題で東京地検特捜部は22日、同前会長を特別背任容疑で逮捕した。大王製紙によると、井川前会長は、連結子会社7社の代表取締役に指示して、自ら指定した口座に総額85億8000万円を振り込ませた疑いがあるとしている。 これとは別に同社は10月27日、井川前会長への「貸付金問題に関する特別調査委員会の調査報告」を 東京証券取引所に適時開示している。同調査報告は、貸し付けについて「事前に前会長から7社の常勤役員に電話して同人が指定する金額を指定する本人名義あ るいは『LVSインターナショナルジャパン』名義の銀行預金口座へ振り込ませた。前会長から会社の手持ち資金を確認した場合もあるが、『明日までに○億円 を自分の口座に振り込むように』などと一方的に指示したものが多数である」としていた。 前会長は22日公表した謝罪文でも「借入金のほ