多くの人でにぎわう日本館の展示金獅子賞を受けた日本館のチーム。左から伊東豊雄さん、畠山直哉さん、乾久美子さん、平田晃久さん、藤本壮介さん=29日、ベネチア、大西若人撮影 隔年で開催される世界最大規模の建築展、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の第13回展の開会式と授賞式が29日、イタリアのベネチアで開かれ、国別参加展で、最高賞にあたる金獅子賞を日本館が受賞した。建築家の伊東豊雄さん(71)の企画で、東日本大震災の被災地から建築の可能性を探る展示。日本館の金獅子賞は、阪神大震災をテーマにした1996年以来2度目となる。 日本館のテーマは「ここに、建築は、可能か」。岩手県陸前高田市に建設中で、被災者が集える「みんなの家」の設計過程で生まれた約130個の模型を展示している。館内には、同市出身の写真家・畠山直哉さん(54)が撮った街の現状を示すパノラマ写真が壁一面に張り込まれた。みんなの家の設計