小谷美紗子のニューアルバム「us」は、東日本大震災を経験した私たちの悲しみを優しく受け止め、まっすぐに希望を指し示すような作品だ。収録されている楽曲は、彼女がじっくりと時間をかけ、自身と周囲を見つめて描き出したもの。そこには聴き手の胸を打つ言葉とメロディが計10曲にわたって詰め込まれている。このアルバムの成り立ちについて、小谷美紗子本人に話を聞いた。 取材・文 / 大山卓也 ありがとうございます。 ──「毎回3曲の新曲を披露する」というコンセプトで2012年に計3回のワンマンライブを行って、そこで作られた楽曲がこのアルバムになったということですけど。 震災のあとにもう全然曲が書けなくなってしまったんですね。で、いよいよ周りのスタッフが心配し始めて「じゃあ先にライブが決まってる中で、そこに向けて新曲を書くっていうのはどう?」って言われて。最初は「えー!?」って思ったんですけど、ちょっと腹をく
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