晩婚化などに伴い不妊治療を受けてもなかなか妊娠できない人が増えるなか、「治療をやめたいがやめられない」と悩む人を支援しようという催しが東京・港区で開かれました。 日本産科婦人科学会のまとめによりますと、平成25年に行った体外受精で子どもを授かった人の割合は30代半ばを過ぎると大きく下がり、40歳で8.3%、45歳では0.8%となっています。 会場には「治療をやめたいがやめられない」と悩む夫婦などおよそ30人が参加し、MoLive代表の永森咲希さんが「43歳までの6年間、僅かな可能性にかけて治療にのめり込み、妊娠できない自分はだめな人間だと思い込んだ。治療をやめる際、夫と一緒に時間をかけて乗り越えたことで絆が深まった」などと経験を語りました。 18日は、不妊治療専門の医師も講演し、子どもができないことで自分の存在まで否定する夫婦が多いとして、「妊娠できなくても人間性には関係ないことを忘れない