菅官房長官は3日午後の記者会見で、戦前などに使われていた教育勅語について、わが国の教育の唯一の根本とするような指導を学校で行うことは禁止されているとする一方、教材として使用することまでは否定されていないという認識を示しました。 一方、菅官房長官は「憲法や教育基本法に反しないような適切な配慮の下で、親を大切にする、兄弟姉妹は仲よくする、友達はお互いに信じ合うなど、ある意味で人類普遍のことまで否定はすべきではない」と述べ、教材として使用することまでは否定されていないという認識を示しました。 また記者団が、教育勅語を学校で使用することが過去の政府の国会答弁などと矛盾しないのか質問したのに対し、菅官房長官は「全く矛盾しない」と述べました。政府は先の閣議で、教育勅語について、教育の唯一の根本とするような指導を行うのは不適切だとする一方、憲法や教育基本法などに反しないような形で用いることまでは否定され