東京・上野のアメ横商店街の飲食店の前で販売されていた山積みのマスク=2020年5月24日、東京都台東区、加藤諒撮影 新型コロナウイルスの感染拡大で一時は店頭から消えたマスクだが、この先、簡単に手に入るようになるのだろうか。コロナ禍以前、日本の流通量の7割近くを支えていた中国の生産状況は、日本のマスク事情を大きく左右する。現地の業者に現状と見通しを聞いた。 【画像】マスクにわかに飽和状態 道路脇や自販機、商店街を席巻 ■マスク輸出、509億枚 浙江省嘉興市の工業団地の一角にある工場では、フル稼働でのマスク生産が続いている。エプロンにマスク姿の従業員たちがレーンの上を流れてくるマスクの品質をチェックしていく。注文増に対応するため、アルバイトも雇用した。 中国税関によると、3月1日から5月16日までに中国から輸出されたマスクは509億枚に上る。浙江省は1~3月の統計でマスクの輸出額が国内最多の一