レオナルド・ダビンチが描いた「最後の晩餐」を日本の研究機関が電磁波を使って調査した結果、「テンペラ画」と呼ばれる技法で描かれていることが科学的に初めて裏付けられ、調査に当たった研究者は「作品をどのように修復・保存していくか検討するうえでも重要な成果だ」と指摘しています。 イタリア・ミラノに残されている「最後の晩餐」は、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチが500年以上前に描いた巨大な壁画で、キリストが12人の弟子と共に食事を取る様子が描かれています。 作品を管理する「最後の晩餐美術館」から要請を受けた情報通信研究機構の福永香室長が、おととしキリストの顔などの4か所に電磁波の「テラヘルツ波」を当て、絵の下地を分析しました。 その結果、絵のすぐ下にしっくいでできた薄い下地の層があり、さらにその下の深さ2ミリほどのところにもしっくいが一様に塗られていることが分かったということです。 「最後の晩餐