中教審の高大接続特別部会(安西祐一郎部会長)は3月25日、大学の入学者選抜の改善をはじめとする高大接続の在り方について、これまでの議論の方向性を「審議経過報告」にまとめ、公表した。今後、一般からパブリックコメントを求めたあと、今夏前までには、文科大臣に答申する予定だ。 経過報告の最大の目玉は、現行の大学入試センター試験を廃止し、その代わりに年間を通じて何回も受験できる「達成度テスト(発展レベル)」を実施するとともに、高校在学中に実施する「達成度テスト(基礎レベル)」と一体的に運用するという改革案だ。(テスト名はいずれも仮称) 大学入試センター試験は、大学入学志願者の高校段階における基礎的な学習の達成度を判定するのを目的に、大学が共同で実施する試験として、平成2年から開始された。現在、国公私立大学の9割以上が参加し、大学入学志願者の7割以上が受験する大規模なものになっている。 このセン