12月のある寒い晩,Wiiがわが家にやって来た。 「よしよし・・・」。届けられた荷物の上に折り重なり,獲物を漁る野生動物のごとく包装紙をはぎ取っていくわが子たちを眺めながら,母(筆者)はある計画を実行に移そうと目論んでいた。「今度こそ,母の権威を復活させて見せる・・・!」 筆者のつぶやきの真意は後ほどお話しすることとして,任天堂のゲーム機「Wii」の売れ行きの凄まじさは,大方の予想を超えていたのではないだろうか。北米地域では11月19日の発売から8日間で60万台を出荷,日本でも12月2日の発売日に出荷した40万台程度を即日完売してしまった。品薄状態は今でも続いていて,大手量販店でも年内入荷は難しいという。このときとばかりにオークションは花盛りで,Wii本体が定価よりも1万円ほど高い価格で取り引きされているようだ。 発売早々,リコール騒ぎも起きている。ゲーム中にWiiリモコンが手から離れ,ス