「寛容」こそ民主主義の要だと信じています。 他人の自由や平等を認め、対話を重んじ、共に生きる知恵を育むことは、すべて「寛容」の精神から生まれると思っているからです。 2005年12月の投稿でそんなことを書きました。 冗長美とは、民主主義の美意識です。選挙って、えらく冗長な意志決定システムじゃないですか。死票は多いし、今回の参院選のように、惨敗した党首が政権が居座ることはできるし。 ま、でも、居座れることを許せる柔軟性こそ、民主主義の特長なのでしょう。毎年選挙をやってそのたびに政権が替わっていたら、それもそれで国が危うい。民意は滔々と大河のように流れ、ゆっくりと政治に反映されたほうが公正な国家運営ができるはずです。一時的な激しさに左右されていては、政治がアジテーションや情報操作によって動かされることになりかねない。 即断即決こそ競争に勝ち抜く秘訣なのでしょうが、民主主義は、あえてひじょうに冗