前回は旦那の実家でつつがない正月を過ごしたことを 記録したが、 更にそのテーマを続けるとする。 田舎町で代々続く家の長男である旦那と結婚した際、 本家の嫁として、私には親戚一同から好奇のまなざしが一斉に 向けられた。 しかしそれも一瞬のこと。あまりの存在感のなさに急速に 忘れられて行った。 存在感のなさは、たとえば冠婚葬祭で著しい。 義妹達の出来が良すぎて、お茶出しなどにスキがない。 あー、なんか出さなくちゃねぇと私が気づくころには 義妹達がささっと動いている。 義祖母の葬式はなんと株主総会とぶつかって、通夜のみで失礼し、 もっと忘れられた。 ところが、数年前だが、本家の義祖父の葬式で、一度だけ私は ものすごく輝いた。 田舎町の葬式は大変だ。町長さんだか市長さんだかも来て おおごとになる。 親戚が集まりもろもろの相談事が始まった。クチは出さずとも 座布団やお茶は出そうと一応前のめりな姿勢で
![『嫁とリーダーシップ』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4fcce8fcfb848e5427aa7d4d75a0a06ea795f52e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2F9f%2Fnambadena%2F1251879840807.jpg)