昔からいわれていることですが、世界最強の宣伝媒体は「口コミ」です。 まわりにいる友達が、楽しそうに遊んでいる。その姿を見ることが(あるいは、その情報を耳にすることが)、そのソフトを買いたいなぁ、と思わせる最大の武器になる。 昔のゲームビジネスは「いいゲーム」を作れば、それでよかった。――というのは極論ですけど、それなりに正しい。 昔は、ゲームファンの多くが子供だったり、学生だったりしたからです。彼ら・彼女らは学校に通っている。そこは巨大な「口コミ増幅装置」です。ゲームに詳しいヤツが、気に入ったゲームを遊んでいるだけで、それが口コミ発生のスタート地点として機能した。 でも、ユーザーが社会人になると、これが機能しなくなっていく。 社会人は学校に通わない。熱心なゲームファンがソフトに夢中になっていても、その話題が外側に広がっていきにくいんですよ。昔ながらのゲームファンが夢中にな