新潟県加茂市は新年度から、白血病患者などへの骨髄移植を促すため、市在住の骨髄提供者を対象に、通院・入院にかかった日数について1日当たり2万円を支給する助成制度を始める。 厚生労働省や骨髄移植推進財団によると、自治体では全国初の取り組みという。 同財団によると、骨髄提供者が移植手術などのため通院・入院に要する日数は、1週間から9日間ほど。骨髄バンク登録者の白血球型が患者と一致しても、うち約4割は「仕事を休めない」「育児や介護がある」などの理由で提供に至らないため、市は休業補償的な位置づけで提供者を経済的に支援することにした。 市は「骨髄移植しやすい環境が全国に広がるよう、先鞭(せんべん)をつけたい」としている。